VISUAL BULLETS ー今日もアメコミ三昧ー

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ヘルボーイを深く読むための解説 作品編

 だいぶ前からやりたいやりたいと言い続けながらずっと放置し続けてきた「ヘルボーイを深く読むための解説」シリーズ第2弾です。
 前回の記事から1年以上音沙汰ないからやらないんじゃないかと思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?正直、自分も「多分やんねえな」と思っていました!

 前回はヘルボーイや B.P.R.D. を取り巻く世界の成り立ちを解説しましたが、それを踏まえて今回は HELLBOY シリーズ& B.P.R.D. シリーズ を中心に形成される作品群を私見を交えながら紹介してみたいと思います。
 なお、私自身未読の作品も少なからずあります(主に WITCHFINDER と LOBSTER JOHNSON 界隈)。全作網羅してから記事を書けば良かったのですが、それだといつまで経っても書けなさそうだし、未だに作品は刊行され続けている以上不完全になるのは避けられないし・・・。そんなわけで紹介がいやにあっさりめだと思ったら察してご容赦頂ければ幸いです。

 あと、一部クロスオーバー物とか小説とかは省きます。悪しからず。

 また、サーガが終了して1年以上が経過しており、また作品同士の繋がりを語る上でどうしても言及する必要がある場合もあるため、ネタバレを多く含むので注意して以下お読みください。

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闇のマルチバース、再び。 DARK KNIGHTS: DEATH METAL の予備知識

 現在、新刊が出ない状況が続いているアメコミ業界。
  DC では本来、5月から今年最大のクロスオーバーイベントが開始される予定でした。

 それは DARK KNIGHTS: DEATH METAL

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Art by Greg Capullo, Jonathan Glapion and FCO Plascencia, DC COMICS HP より引用
  
 ダーク・マルチバースの襲来を描いた2018年のクロスオーバーイベント DARK KNIGHTS: METAL の続編となります。

 前回クリエイター陣の中枢であったライターのスコット・スナイダーとペンシラーのグレッグ・カプロというコンビが続投。
 昨年の BATMAN: LAST KNIGHT ON EARTH で(1つの)バットマン・サーガを完結させた2人ですが、今回は更に JUSTICE LEAGUE なども担当したスナイダー1人にとっても現時点における総決算的内容にもなるとか。

www.visbul.com

 そこで今日の記事では来るべき一大イベントに備えるため、本作を読むのに必要な予備知識をさくっと解説してみようと思った次第。

 今回も中々に複雑な内容です。いつも通り端折りすぎや間違いあったらごめんなさい。悪しからず。

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DAWN OF X がフルスロットル! X−MEN の今


House of X/Powers of X

 かつてはマーベルを牽引するほどの一大勢力であったにも関わらず、近年は大人の事情で不遇の扱いを受けていた X-MEN
 ネズミがキツネを食べたことでようやく映像化権のいざこざにケリがつき、昨年からようやくまともな扱い受けられるようになりました。

 ただ長らく冷遇されていたが故にすっかり読者が離れてしまっていたので、生半可なテコ入れではかつての栄光を取り戻すことは難しい。

 そこで招かれたのがジョナサン・ヒックマン
 かつてマーベルで FANTASTIC FOUR AVENGERS 、メガクロスオーバー SECRET WARS のライターとして高い評価を受けた方です。ここ数年はマーベルを離れ、イメージでSFを中心にいくつかのオリジナル物を手がけていた彼ですが、 X-MEN を再びマーベル随一のタイトルに押し上げるべく凱旋。

  X タイトルは彼の監修下に置かれ、 DAWN OF X (俗に”ヒックバース”とも)呼ばれる時代が始まりました。

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BANG! (DARK HORSE)


BANG! #1 (English Edition)

  英国秘密諜報部 MI-X の敏腕エージェント、トーマス・コード。
 持ち前の機転と卓越した身体能力を駆使し、彼は今日も困難な任務を遂行する。世界的犯罪組織ゴールドメイズから謎のペーパーバックを奪取した彼だが、その直後・・・。

 ところ変わって MI-X の本部。トーマス・コードという名の凄腕エージェントが新たな任務を与えられる。それはとあるエージェントが命を賭して回収した謎のペーパーバック、その作者を確保しろというものだった。

 同じ名前のエージェント、ありえない筈の記憶、拭いきれない違和感・・・現実と虚構の境界が曖昧になったコードの前に、著者フィリップ・ヴァーブが姿を現す。

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