VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

『TOKYOPOP PRESENTS: KING CITY』(Image, 2012)

他のスーパーヒーローが堅実に現実路線で邁進する一方で、そういった制限とは無縁にやり放題なDeadpoolやHarley Quinnなどのキャラクターが最近人気を博している。コミックの自由度が広がるのは読む方としても嬉しい限りだ。本日はそういった自由自在な表現…

『ANIMAL MAN』(DC/Vertigo, 1988-90)

SNSやネットの掲示板でアニメや漫画の感想を覗いていると、キャラクターがメタな発言を一言口にしたばかりに作品全体の質が著しく損なわれたかのような発言を目にすることがある。 まるで何かを恐れているかのようだ。

『PROPOSITION PLAYER』(DC/Vertigo, 1999)

自分にとってはガラクタでも他人にとっちゃ宝物、なんてのはよくあること。一見美味しい話には大概裏があることを忘れてはならない。 前回があまりにも暗い作品だったので、今回は気分を百八十度変えてコメディといこう。あまり有名な作品ではないものの、個…

『MARVELS』(Marvel, 1994)

今回は扱う作品はMarvel屈指の名作『MARVELS』。 全ては1939年のニューヨークで始まった…。

『MARSHAL LAW: THE DELUXE EDITION』(DC)

パロディというジャンルほど好みの分かれるものはあるまい。 そもそもパロディとは原典に対する作り手の意見というか主観に基づいているため、批判的攻撃的性格を帯びやすく、もっと言えばその攻撃性を隠すためにコメディの形式をとることが多い。コメディに…

『WILL EISNER'S THE SPIRIT』(Dynamite Entertainment)

頭脳明晰、体力抜群、持ち前の行動力と人当たりの良さで多くの事件を解決してきた謎の覆面私立探偵、The Spirit — 彼がCentral Cityの裏街道から原因不明の失踪を遂げてから既に2年。協力関係にあった警察の組織体制はじめ街の様相が徐々に変化しようとする…

『TEEN TITANS by GEOFF JOHNS OMNIBUS』( DC )

久しくまともなスーパーヒーロー物を扱っていなかったことに気づいたので、今回はメイン路線で比較的知名度も高めな作品を扱うことにしよう。現在DCのトップに立つライター、Geoff Johnsが主に2003年から2007年にかけてライティングを務めた『TEEN TITANS』…

『DEMO』(DC/Vertigo)

手に入れたいのは「呪われた力」、言ってみたいのは「普通になりたい」 — テレパシー、テレポーテーション、飛行、再生、そんな諸々の無効化・コピーに俺TUEEE と、 特殊能力の獲得は誰もが一度は夢見るものだろう。 私も空飛んだり車片手で持ち上げたりして…