あらすじ
失われていた自分に関する記憶を取り戻したナイトウィングことディック・グレイソン。
ブルードヘイヴンでのヴィジランテ活動復帰も順調に進む中、彼の元へバーバラ・ゴードンが訪ねてくる。
彼女がディックに渡したものは・・・。
一方、その頃街を裏から操るブロックバスターは新たな方針を打ち出す。
その協力者はディックの過去と関わりのある意外な人物だった。
感想
#1ではないものの、今号からクリエイター陣が一新。
昨年まで連載されていた SUICIDE SQUAD を手がけたチームが再結集しました。
ライターにトム・テイラー、ペンシルにブルーノ・レドンド。
カラーのエイドリアノ・ルーカスにレターのウェス・アボットもそのまんま。
ここまで固定したメンバーがそのまま別タイトルに移行するというのも案外珍しいかも(いや、ちゃんと調べたことはないですけど・・・)。
レドンドとルーカスのアート、すごく好きです。
キャラクターのデザインもクセがなくて好きなんですけれど、構図がすごく練られているんですよね。
まずカバーからしてシンプル過ぎず、でもゴミゴミしてもいない、とても印象に残りやすいデザイン。
他にもナイトウィングがビルから飛び降りる姿を遠くから描いたクレジットのページとか秀逸です。
ちなみにこのページ、左上に「 DC COMICS PROUDLY PRESENTS 」と記してあるんですが、この” PROUDLY ”って一語加えるのがなんというか本当に愛が感じられてとてもいい。
ストーリーはまだ序盤といったところなのでまだ大きな動きはないものの、アクションやドラマは十分。
特に今号ではディックとバーバラ、あるいはアルフレッドとの関係性が丁寧に描かれていますね。
あとバーバラについて、芯の強さと爛漫さを兼ね備えている描き方をされているのが好印象。
本号をフルに楽しむためには直近のナイトウィングやバットマン周辺のストーリー(+α)についてやや予備知識を要するものの
・ディックは最近まで記憶を失っていた。
・アルフレッドは死亡した。
・バーバラはオラクルとしての活動を再開(ディックとの関係は付かず離れず)
・ディックの両親はトニー・ズッコというギャングに殺害されている。
このあたりを理解できていれば大体OKかと思われます。
前作 SUICIDE SQUAD も高評価だったなら本作も既にファンから称賛されつつある NIGHTWING 。
この機会に是非手に取って見てください。
それでは本日もよいコミックライフを。