そろそろ前置きも必要なくなってきたか、週刊コラム『 LEAP OF FAITH 』。今週も早速両日中に発売されるアメコミを紹介しよう。
1. BLACK PANTHER #1 (MARVEL)
ブラックパンサーの新シリーズ。ここ数年で人気を大きく伸ばし、特に MCU の実写映画公開以降は破竹の勢いを見せるキャラクターなだけに、ワカンダ”銀河帝国”というかつてない規模の舞台は以前から話題を読んでいた。
詳しくは以下のマーベル『フレッシュ・スタート』の紹介記事に書いたのでこちらを参照されたし。
それにしても AVENGERS にしろ VENOM にしろと来たけれど、ここまで全部宇宙ネタだぞ。何か隠された意図でもあるのだろうか……。
2. INVINCIBLE IRON MAN #600 (MARVEL)
昨年11月に DC への電撃移籍が発表されたライター Brian Michael Bendis 。その彼による現時点で最後のマーベル作品。
死の淵から蘇ったトニー・スタークが『 CIVIL WAR II 』で死亡したジェームズ・ローズことウォーマシンも復活させる内容になるとか。トニーの復活にも何か裏があるようで。
宣伝によると少なくとも5つの驚愕事実が用意されているとかで、まあ去り際に爆弾を残していくのは良くも悪くも Bendis らしいか……。
何にせよ、マーベルの一時代を築いた名物クリエイターの節目であることは間違いないのでこれまでシリーズを読んでいたいないに関わらず手にとってみるのもありかと。
3. S.H.I.E.L.D. by HICKMAN AND WEAVER #5 (MARVEL)
誰もが知る組織の誰も知らない歴史を描く隠れた人気シリーズ。2011年に #4 が刊行されてから長らく音沙汰がなかったが、今年に入って突然7年ぶりの続編刊行と、続けて完結編の #6 も近く刊行されることが発表された。
それなりに話題性のある作品なのに何故かマーベルはほとんど宣伝しない。広報もうちょいプッシュしてもいいのよ。
詳しくは以下の記事で紹介しているのでこちらを参照して頂ければ。
4.DELTA 13 #1 (IDW)
ホラーの名手 Steve Niles によるライティングで送る新シリーズ。
人類が宇宙進出を果たした未来を舞台に、1隻の宇宙船が小惑星の接近を機に見舞われる様々な恐怖を描く。どうやら小惑星には”何か”がくっついているようで、エイリアン要素もあるのかも。
『 30 DAYS OF NIGHT 』などで知られる Niles は意外性のある舞台設定を用意するのが得意な人物。本作でも単なるびっくり箱以上の驚きを見せてくれる SF ホラーとなることを期待したい。
5. TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES: URBAN LEGENDS #1 (IDW)
過去に版権を転々としてきて今は IDW に落ち着いているニンジャ・タートルズ。その長らくお蔵入りしていた IMAGE からの未完シリーズがファンからの要請に応える形で復活。
物語は女忍者率いるサイボーグ集団に襲撃されて仲間を失うという衝撃の幕開けから始まるとか。 IMAGE から刊行されていたシリーズの再刊に加え、欠けていた完結編も初めて描く予定。
タートルズのコミックを読んでみたいという人にはちょうど良い入り口かと思われる。
6. HUNT FOR WOLVERINE : MYSTERY IN MADRIPOOL #1 (MARVEL)
復活したウルヴァリンの行方を追う『 HUNT FOR WOLVERINE 』、そのメインタイトルで描ききれない各方面の奔走を描くスピンオフ群の1つ。本作は X-MEN の女性メンバーにスポットライトを当てる模様。
マドリプールでパッチ(ウルヴァリンがとある事情からマドリプールに潜伏していた際に用いていた名)の姿を目撃したという情報が入り、 X-MEN を率いるキティ・プライドがジュビリー、ストーム、ローグ、サイロック、ドミノといった女性ミュータントの面々を招集して派遣。
ウルヴァリンの登場如何含めメインタイトルとどれほど関わってくるかは不明。
個人的には珍しい面子なので興味はある。
総括
うーん、あくまで私個人の感想だけれど、正直今週は話題性に乏しい週といおうか。普段より新作話題作が少ない印象。特に DC や IMAGE はこれといって取り上げるものがほとんどなかった。
数ヶ月に1度はこういう週があるので余った予算は買いそびれた諸々に当てようかと。
まあ、好みは人それぞれなので今週は目白押しの作品ばかりという人もいる筈。
そんな方もそうでない方もこのコラムを読んで買い物かごにもう1冊コミックを加える気になって頂ければ幸いです。
それではまた来週!