前述のとおりワン・ショットの記事をボツにしてしまったことで予定が狂い、再び更新が停滞しそうなので、それならいっそアメコミに関する話なら雑談でも良いから細々と続けていこうかと思い、本日はキーボードを弾いております。
…というわけで(どういうわけでだよ)、PANEL SYNDICATE さんから連載中だったケン・ニイムラの『 UMAMI 』がシーズン・フィナーレを迎えたとの一報が入りました。ちょうど定期購読分がなんかトラブったらしく配達が遅れてたのでこれ幸い。
以前にも話したと思うけれど PANEL SYNDICATE は『 SAGA 』などで知られるブライアン・K・ヴォーンが友人でアーティストのマルコス・マーティンらと共に立ち上げたコミック配信サイトで、オリジナル作品を”好きな値段”で購入することができるというなんとも画期的なサイト。
この”好きな値段”というところがミソで、価格設定のところに”0”と入力してしまえば無料で作品をゲットすることも可能というのがなんともニクイ(もちろん高額な値段設定も可。お布施にしたい方は是非)。
こんなので採算取れるのか、早々に頓挫してしまうんじゃないかと開始当初はちとハラハラしてたものの、どうやらそこそこいい感じに稼げているようで、作品数も着実に増えてきていれば、それなりのクオリティを保ってもいる。
一応紙の本にはしないというスタンスを取っているようだけれど、『 PRIVATE EYE 』とか一部はイメージから刊行されているのでそこらへんは結構緩いみたい。
で、『 UMAMI 』です。
#1を読んでその100%ケン・ニイムラなノリに「あ、これはいっぺんに読まないと作風に置いてけぼりにされるヤツだ」と悟り、これまで号数が貯まるのを待っていた作品をこれから読もうと思います(レビューはするかもしないかも)。
ケン・ニイムラといえばいつのまに『 I KILL GIANTS 』の実写化の話進んでたのね。やるという話は見聞きしていたし、なんかポスターみたいのもかなり前に見た気がするけれど、存外早く公開するのな。
彼のようなラフながら”味”のある画風はコミックや漫画の記号的な表現を読者側がすんなりと受け入れられるようになった現代だから通用するものであって、作り手と受け手双方が成熟している証拠といえるんじゃないかと。そういう意味じゃ、いや良い時代になったもんです。
ただ見ればわかるとおり、彼の絵柄は日本のポップカルチャーからの影響が色濃くてライティングを担当したジョー・ケリーによるアメコミ流の台詞まわしとはややミスマッチな印象も否めなかったので、そのへんを自らライティングを手がける中でどうこなしていくかがポイントかと思われます。
……なんだかんだでレビューもどきみたいな記事になっちまいました。
次の雑談記事ではもっとざっくばらんにいきたいと思いまーす。