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” Stjepan Sejic ”は「ステファン・セジック」とは読まない

 ” Stjepan Sejic ”「ステファン・セジック」とは読まない。
 この記事で言いたいことはそれだけだ。

 先日、いつの間にか刊行されていた『 SUNSTONE 』( IMAGE )の翻訳版『サンストーン』(G-NOVELS)を偶然見かけた際、作者の名前が「ステファン・セジック」などと表記されていたのに気づいた。

 しかし、以下のツイートにおけるロン・マーズとのやり方をご覧頂ければわかる通り、彼の名前は強いて日本語表記するならば「ステイェパン・セイジ」といったところである(以前は CBR.COM がインタビューを行った際に発音を確認する動画が出回っていたのだがその後削除された模様)。


 
 セイジは『 WITCHBLADE 』シリーズなどトップ・カウ作品で活躍した後、ネットに公開し始めた BDSM 系官能コミック『 SUNSTONE 』で大きな注目を浴びるようになった。映画のコンセプトアートを思わせるリアルな作風が特徴で、7月に DC から刊行される『 JUSTICE LEAGUE ODYSSEY 』のアートにも抜擢されている。


Witchblade #138

(初期作品の1つ)

 そんな彼はクロアチア出身で、インタビューの度に名前の発音を尋ねられることでも有名だ。
 
 そんな英語でさえ発音の難しい名前を日本語で表記するのがことさら難しいのはわかる。私の「ステイェパン・セイジ」というのも自身で完璧だとは思っていない。
 だが今回の「ステファン・セジック」というのは明らかに調べる手間を怠った表記だ。「 stjepan sejic pronunciation 」などと検索すれば上に挙げたツイートをはじめ、読み方を解説してくれるところはいくらでも出てくる。
 
 ファンなんかが SNS や掲示板そう呼んでしまうのはまだ良いとして、仮にも翻訳本を刊行している出版社なのだ。クリエイターの名前くらい5分もかからぬ検索の手間を惜しむべきではないだろう。


 ついでに良い機会だからこの場を借りてこのブログ、というか私個人の日本語表記方法についてもある程度言及しておこう。

 このブログでは長らく英語の固有名詞について、基本的にアルファベットで記してきた。つまり、今回の例で言うなら「ステイェパン・セイジ」ではなく「 Stjepan Sejic 」としていたということ。
 理由は簡単。日本語表記に直すのが面倒臭かったから。

 それは今回のように英語での読み方をカタカナに直す場合もそうだが、他に海外と日本で読み方が異なる場合もあるのが問題だった。

 例えば『 WATCHMEN 』 Rorschach


Before Watchmen Omnibus


 米国では基本的に英語読みで「ローシャック」と発音するが、日本では名前の元になった「ロールシャッハ・テスト」に倣い、ドイツ語系の読み方「ロールシャッハ」と表記することが多い。
 これがどうにも苦手なのだ。ここまで呼称が変わってくるとキャラクターの印象まで変わってきてしまう気がする。
 同じ理由で『 TRANSMETROPOLITAN 』 Spider Jerusalem を「スパイダー・イェルサレム」と呼ぶのにも違和感を抱いてしまう。

 コミックという媒体は基本的に音がないのだし、別に良いと言われればそれまでだ。私も翻訳本や他人のブログでそう表記されていることにいちいち噛み付こうとは思わない。
 ただ、自分のブログでも「ロールシャッハ」だとか「スパイダー・イェルサレム」だとかという呼び方をするのは気が進まない。

 そんなわけでこれまでは固有名詞の日本語表記を避けてきた。
 だが「バットマン」「スパイダーマン」といった名前までいつまでも「 Batman 」「 Spider-man 」と記すことには正直疑問を感じていないでもなかった。読みにくいし、変換に手間もかかる。

 そんなわけで色々と迷った挙げ句、現在は「作品名以外は原典に倣った日本語表記」というところに落ち着いている。
 つまり、作品名に関しては『 SUNSTONE 』のようにこれまでと同じくアルファベット表記を維持する一方、キャラクター名やクリエイター名については「ステイェパン・セイジ」「ローシャック」「スパイダー・ジェルサレム」というように原書での読み方に近いカタカナ表記にするということだ。

 多少読者には混乱を招くかもしれないが、悪しからずご了承願いたい。

 
 さて、長々と喋ったが結局今回の記事で言いたいのはタイトルの通り” Stjepan Sejic ”は「ステファン・セジック」などと読まないという1点だけだ。
 日本人が自分の名前を呼ばれた際に漢字の読み方を間違えられるとあまり良い思いがしないように、海外でも名前を読み間違えられるのは決して嬉しいことではない。時に配慮を欠いているとも受け取られかねないのでこのブログでも気をつけたいと思う。



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