VISUAL BULLETS

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驚きはしたものの

前回の記事で現在(というか今年の12月) DC から刊行される作品の多くがゴッサムに関連する本だと確認しまして。

レギュラータイトルの3分の2、(単行本を除く)刊行物全体でも半分以上がバットマンのスピンオフという、改めて自分で確認すると中々インパクトのある数字が出てきたわけですが。

だからといって危機感を抱いているかというと、正直そこまでではないかなあ……といった感じ(そもそも単なる読者である自分はそんな立場にないですし)。


前回の記事でも述べたとおり、クロスオーバーイベント DARK CRISIS の都合で今はちょうどジャスティス・リーグなどのタイトルが停滞しているところなのでこれが終わればもう少し数字は変わるだろうし。

一口にゴッサム界隈といっても BATMAN 誌と HARLEY QUINN 誌ではノリもだいぶ違いますので全部似たような作品になってるというわけでもないし。

むしろこの状況下でも継続して刊行されている ACTION COMICS と WONDER WOMAN と THE FLASH の底力の強さに感心する気持ちの方が強いです。


ただ一方でスーパーヒーロー物以外の例えばホラー物とか戦記物とか、 VERTIGO 的なものがもう少しあっても良いのかなという気はしないでもないです。

ぱっと見、それっぽいのは DEAD BOY DETECTIVES と FABLES 、 それに SGT. ROCK VS. THE ARMY OF THE DEAD くらいしか見当たらないし。

マイナーキャラを使った新作もトム・キングの独壇場にしないで、もっと手広くやれば良いのにと思わなくもないです。


なんにせよ、まだディディオ/リー/ジョーンズの三頭体制が終わってマリー・ジェイヴィンスが指揮をとるようになったばかりなのでもう少し気長に様子を見ていきたいと思います。