そういやアラン・ムーアといえばこの間何かのきっかけで現在に至るまでの変遷を書いた記事読んだんですが(今ちょっと見つからないので見つかったらリンク上げます)。
なんとなくムーアってあのいかにもな風貌のせいで気難しそうな人物のように思われてて、 SNS や掲示板とかだと DC やマーベルに対する態度を挙げて「ひねくれ者」のレッテル貼ってる人多いんですが、実際はかなり好人物なんですよね。
ちょっと youtube とか調べたらインタビュー動画とかもごろごろ転がってるんで見たことない人は見てみると良いと思うんですが、多分一般に思われている以上に喋り方は丁寧で口調も優しい人です(声自体は多分イメージ通りですが)。
そもそもインタビュー受けたりしている時点でそこそこオープンですし、 BBC MAESTRO みたいな企画にもあっさり登場してくれる程度には良心的。
「ひねくれ者」と揶揄されるあの態度を作ったのは他でもない DC とかマーベル自身ですよ。
不公平な契約でいつまで経っても作品の版権返してくれないし。
本人は否定的なのに適当な映像化しまくるし。
DC と仕事したくないから(ワイルドストームの傘下で)作った AMERICA'S BEST COMICS というレーベルに至っては、ジム・リーが DC にワイルドストーム売却しちゃったもんだから我慢してそこで作品作ってたのに、それでも LOEG にイチャモン付けてきましたし。
ムーアが散々大人の対応をしてきたにも関わらず、出版社側がムーアと彼の作品を尊重しない態度を変えなかったからその結果として今の絶縁状態があるわけで。
あの人は米英コミックに多大な影響を与えると同時に、業界の駄目な部分をまるごと背負わされた人だと思います。