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2代目ホークアイことケイト・ビショップって誰?

昨日マーベルが公開したケイト・ビショップの紹介ビデオを観たんで、ざっくり紹介記事作ってみました。

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David Aja, Marvel Comics

概要

ケイト・ビショップは2005年に YOUNG AVENGERS #1 に初登場。

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初登場シーン. Alan Heinberg, Jim Cheung et al. Marvel Comics

ライターのアラン・ハインバーグとアーティストのジム・チュンの手によって生み出されました。

ハインバーグは映像畑出身で THE O.C. や『ギルモア・ガールズ』といった青春ドラマに関わってきた経緯もある方。
その手腕を遺憾なく発揮して YOUNG AVENGERS シリーズをヒットさせ、ケイト含めた各メンバーを一気にファンの間に定着させます。

当初こそ YOUNG AVENGERS のメンバーというイメージが強かったケイトですが、その後2012年に刊行された HAWKEYE シリーズにおいてクリント・バートンのパートナーとして登場。
クリントの相棒としてはもちろんのこと、単独でも新たな”ホークアイ”として人気を獲得するようになります。

ちなみに今度の実写化ではヘイリー・スタインフェルドがケイト・ビショップの役を演じると報じられていますが、初期の設定資料によるとハインバーグはケイト・ビショップというキャラクターについて、俳優のケイト・ベッキンセールやキャサリン・ヘップバーンなどをイメージしていたようです。

生い立ち

ケイト・ビショップはメディア王デレク・ビショップと妻のエレノアの次女としてマンハッタンで生まれ育ちました。

幼い頃から強い正義感と世の中に対する高い関心を持っていたケイトは、同世代の周囲と馴染めない中、ビジネスマンとして働く父に強い憧れを抱いていましたが、ある日その父がビジネスのためならヴィランと結託することも厭わない人間だと知り疎遠になってしまいます。

その後、比較的親しかった母親も旅行先の事故で他界。資産家の娘としての立場に甘んじる姉とも反りが合わず、孤立を深めていきます。

さらに学生時代、深夜の公園で痴漢から襲撃されたことで一時心を病んでしまいますが、その後トラウマをバネにして護身術などを身に着けるようになります(このことを知っているのは自身のセラピストと話を聞きに行ったジェシカ・ジョーンズのみ)。

ヤングアベンジャーズ

彼女がヒーローとしての活動を始めたのは16歳のときのこと(初期設定がそのまま生きていれば)。

当時、アベンジャーズは DISASSEMBLED 事件による解散と NEW AVENGERS としての再結成を経たばかりの時期。
ホークアイことクリント・バートンも DISASSEMBLED 事件により命を落として他界していました。

そんな中、ヤングアベンジャーズという若いヒーローからなる新チームが登場。


実のところケイトはこのヤングアベンジャーズの創設メンバーではありません。

彼女の姉の結婚式が強盗からの襲撃を受けていたところにアイアンラッド、パトリオット、ウィカン、ハルクリングの4人が乱入したのがメンバーとの出会いとなります。


その後、アントマンことスコット・ラングの娘であるキャシーと共にヤングアベンジャーズと再度接触。
若きヒーロー達と力を合わせ、時空を越えて現代にやってきたカーン(このへん説明すると長いので割愛)を撃退することに成功、その活躍を認められ自らメンバーとしての位置を獲得します。

なお、最初に登場した際は旧アベンジャーズの拠点であった屋敷からホークアイの弓やモッキングバードのマスクといったアイテムを拝借していたため、チームからは”ホーキングバード”と呼ばれたり。

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Alan Heinberg, Jim Cheung et al. Marvel Comics


カーン撃退後、ケイトはヤングアベンジャーズに拠点となる隠れ家を提供。自らも新たなコスチュームを身に着けて正式なヒーロー活動を開始します。

当初はキャプテン・アメリカを始めとした大人にヒーロー活動を反対されていたケイト達ですが、ハルクリングを巡るクリー軍スクラル軍との争いの中、アベンジャーズと共闘。
自分達の実力を証明したことでヤングアベンジャーズはチームとして認められると共に、ケイト自身もキャプテン・アメリカからホークアイの弓とコードネームを譲り渡されます。


ヤングアベンジャーズは CHILDREN'S CRUSADE 事件などを経てオリジナルチームは解体してしまいますが、ロキやアメリカ・チャベスなどが加わった新チームでも彼女は重要なメンバーの1人として活躍します。

ホークアイ

ケイト・ビショップとクリント・バートンの出会いは、死亡していた彼が蘇生して間もなくのこと。

当時、クリントは正体を隠してローニンとして活動していましたが、”ホークアイ”というコードネームと使っていた弓が今は他人に使われていると知り、自らケイトの力量を見極めようと彼女を自分のもとへ招きます(厳密にはもう少し前に出会ってますが、その時はケイトに正体を隠してたのでノーカン)。

一旦は射撃勝負で負け弓を取り上げられてしまうケイトですが、後に弓を奪い返そうとした際にクリントの本意(弓を取り上げたのはハッパをかける意味だった)を知り、両者は互いを認め合います。


その後、クリントがホークアイとして再び活動を始めると、ケイトはもう1人のホークアイとして彼のパートナーになってほしいという申し出を受け、共に活動するようになります。

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Matt Fraction, Javier Pulido, Marvel Comics

時に相棒として、時に良心としてクリントと対等な関係を築くチーム・ホークアイの2人。

ある事件の経緯を巡る仲違いがきっかけで2人はパートナーシップを一度解消するものの、その後も付かず離れずの関係を続けています。

また、この頃にケイトはクリントと幼い頃に出会っており、窮地を救ってくれた彼に幼い彼女が憧れを抱いていたことも明らかに。

スコット・ラングの娘であるスタチャーや黒人キャプテン・アメリカの血を引くパトリオットと異なり、活動当初はヤングアベンジャーズのオリジナルメンバーの中で唯一、大人アベンジャーズと繋がりを持たなかったケイトですが、現在ではクリントと家族同然の絆を持つようになりました。


さて、クリントと袂を分かった後、活動拠点をマンハッタンから西海岸のカリフォルニアに移した彼女は当初単独でヴィジランテ活動をしていましたが、その後新たに出会ったフューズやグウェンプール、キッドオメガらと共に新チーム、ウェスト・コースト・アベンジャーズを結成。

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Stefano Caselli, Marvel Comics

仲間とともにロサンゼルスの支配を企む吸血鬼カルトに立ち向かう中でケイトは死んだと思われていた母親と再会します。
そこでケイトは母が吸血鬼であったことや彼女が父親の手で殺されかけたことなど驚愕の事実を次々と知らされ動揺するものの、ひとまずチーム一丸となって危機を切り抜け、現在に至ります。


新たな地で新たな仲間と活動を広げているケイトですが、かつての仲間たちとの関係も相変わらず。
ハルクリングやウィカンとは頻繁に共闘しています。

ヤングアベンジャーズを復活させる日もそう遠くないかも・・・?

能力

基本的にケイト・ビショップは通常の人間であり、超人的能力はありません。

ただ一方で彼女は幼い頃より高いレベルの教育を受けており、明晰な頭脳と卓越した身体能力を備えています。
また、トレーニングにより様々な格闘術を身に着けており、特に弓術と剣術を得意としています。

強い意志に裏打ちされた実行力も備えており、時にキャプテン・アメリカやクリントも顔負けの行動に出ることも。

読む順番

ケイト・ビショップの活躍は比較的辿りやすくなっています。

読み始めるのにおすすめなシリーズは以下の3つ。

YOUNG AVENGERS

アラン・ハインバーグとジム・チュンによるヤングアベンジャーズのデビューを描いた作品。
ケイト・ビショップのオリジンとヤングアベンジャーズとしての活躍を最初から読みたいという方はこちらから。

続編の CHILDREN'S CRUSADE と併せて読むとなおよし。


HAWKEYE (2012)

ライターのマット・フラクションがデヴィッド・アジャらと手がけたシリーズ。
ケイトとクリントによる名コンビの始まりとなる作品で、ドラマ版もおそらく本作を意識したものとなります。

続くジェフ・レミーアらによる ALL-NEW HAWKEYE もおすすめです。


HAWKEYE (2016)

カリフォルニアへ移り住んだケイトの新たな活躍。
初めて彼女がメインとなるシリーズです。
一応コンビは解消しているものの、クリントも普通に登場します。

続く WEST COAST AVENGERS も本作と同じケリー・トンプソンがライターを担当しています。


他にもケイトは様々な作品に登場しており、ヤングアベンジャーズとしては同時期に結成された別のティーンヒーローチーム、ランナウェイズと共闘する CIVIL WAR: YOUNG AVENGERS / RUNAWAYS や続く SECRET INVASION YOUNG AVENGERS / RUNAWAYS が、チーム・ホークアイとしても HAWKEYE VS. DEADPOOL などが登場作品として挙げられます。


以上、ケイト・ビショップことホークアイについての簡単な解説記事でした。

実写が配信される前に予習しておきたいという方、単純にケイト・ビショップというキャラクターに興味を持った方などは是非是非コミックを手にとって頂ければ幸いです。

それでは本日もよいコミックライフを。