「アメコミはスーパーヒーロー作品しかない。」
これは明らかに間違いですね。
他にも色々あります。
「アメコミはスーパーヒーロー作品ばっか。」
「ばっか」というのがどれくらいの範囲を含むのかは個人差があるのでなんとも言えませんが。
現在売上トップは児童向け作品というデータもあるから嘘寄りかと。
「マーベルと DC から刊行されている作品はスーパーヒーローしかない。」
ここらへんもちょっと一呼吸置いてから、でもやっぱ「そうじゃないよね」と答えます。
まず DC ですが、今は確かにスーパーヒーローが供給過多になってますが長い目で見ると VERTIGO とかもありましたし、今も BLACK LABEL からスーパーヒーローの”ス”の字も出てこないホラーとか出してるんで。
少なくとも”スーパーヒーローだけ”ではないです。
一方のマーベルも同じく過去には EPIC というオリジナル作品を刊行するレーベルがありましたし、今もスター・ウォーズ関連とかコナン(探偵じゃなくて蛮勇の方)とか出してます。
「今のマーベルと DC はスーパーヒーローばっか。」
正直、ちょっと考えてしまいます。
見方によってはそうかもしれません。
現在はマーベルにしろ DC にしろ刊行物の大半はアベンジャーズとかジャスティス・リーグとかその類です。
ただ、ちょっと待って欲しい。
例えばスーパーマンなんかはスーパーヒーロー物として捉えて良いと思います。
でもパニッシャーとかは?
パニッシャーは全然スーパーヒーローじゃないですよね。
でも売上調査とかの時にはざっくり”スーパーヒーロー作品”として分類されるんだと思います。
なんかおかしー…。
ハルクはパニックホラーだし。
X-MEN は SF 群像劇だし。
スーサイド・スクワッドとかも考えようによっちゃただの異能ものです。
キャプテン・アメリカってスパイアクションでよくね?
アクアマンとか海洋ファンタジーでいいじゃん。
段々”スーパーヒーロー”ってのが何を指してるのかがわからなくなってきます。
終いには「厳密にスーパーヒーローって呼べるのスーパーマンくらいしかいないんじゃない?」って思ったり。
改めて考えると、結構な数の作品が マーベル・ユニバースかDC ユニバースに属しているからというだけで”スーパーヒーロー物”扱いされてるような。
逆にマーベルや DC 以外の作品はパロディ呼ばわりされるくらい近づけないと”スーパーヒーロー”として扱ってもらえない?と思うくらい。
インビンシブルもザ・ボーイズもジュピターズ・レガシーも。
「マーベルっぽい」「 DC っぽい」要素を出すことでスーパーヒーロー感を演出しているところがあります。
「スーパーヒーロー」というのは「マーベルか DC っぽい」。
それ以上の意味はないんじゃないかと思ったり。
じゃあ「マーベルか DC っぽい」とは?
全身ぴっちりスーツ?
人助け?
ヴィランとの殴り合い?
多分どれも正解でどれも完全な正解じゃないと思います。
なんとなくマーベルっぽい、 DC っぽい。
それがスーパーヒーロー作品。
……なんだ、スーパーヒーローって。
以上、深夜のテンションで書いたものを寝ぼけ眼で校閲したぼやきみたいな何かでした。
ではまた。
(寝ぼけた追記
探せばマーベルっぽさとか DC っぽさのないスーパーヒーロー作品とかもあるんだと思います。
日本のライダーとか戦隊ヒーローとかのことちゃんと考えてないし。
極論「自分でスーパーヒーロー物だと名乗ったのがスーパーヒーロー作品」なのかも」。
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