VISUAL BULLETS ー今日もアメコミ三昧ー

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忘れられしウォーキング・デッドの裏設定

今や誰もが知る大ヒットゾンビパニック作品 THE WALKING DEAD

あなたは THE WALKING DEAD の裏設定をご存知でしょうか?

世界を滅亡にもたらした死者達の復活。

実はその背後には地球を狙う未知の宇宙人達の存在が……


……まあ、なんていうか。

ある?

あった?

あることにした?

まあ、今はないんですが。


多分このブログでも何度か言及してると思うんですが、ロバート・カークマン THE WALKING DEAD の連載を始めようとしていた当初、ひたすらゾンビ・サバイバルというストーリーにイメージ側があまり良い顔をしてくれなくて。

咄嗟にカークマンが上の宇宙人説をでっち上げて企画を通したという逸話があります(もちろんそんな展開にするプランは微塵もなし)。

んで、いざ連載が始まったら瞬く間に大ヒット。

後にイメージが「そういや宇宙人はいつ出るの?」と聞いた時にはテヘペロしてそのまま続けたという。


多分その時の宇宙人設定を引っ張り出して作ったのが、カークマンが監修する SKYBOUND レーベル創設10周年を記念して毎週刊行されているアンソロジー SKYBOUND X に収録されている RICK GRIMES 2000


謎の機械に囲まれて目を覚ましたリック・グライムスが、いよいよ本腰を入れて侵略戦争をふっかけてきた宇宙人+ゾンビ共を相手に全身タイツを着込み、メカニカルハンドとビームサーベルで立ち向かうという。

何か元々は本誌#75あたりにバックアップで収録されていた内容だったらしく、本編で死んだあの人が帰ってきたり、かと思ったら強キャラなあの人が登場すぐに退場してしまったりと。

カークマンの悪ノリ根性がフル発揮されている作品です。


しかしただのジョーク作品と侮ってはいけません。

こういう悪ノリこそがカークマンの十八番なのですから。


まず作画がINVINCIBLE ライアン・オットリーですよ。

他のクリエイター陣もインカーのクリフ・ラスバーンにカラーのデイヴ・マッケイグにレターのラス・ウートンと、全員が TWD か INVINCIBLE のどっちかに関わっているという最強布陣。


本作は言ってみればカークマンのヒット作を担当してきたアーティストのオールスター作品。

中身も THE WALKING DEAD と INVINCIBLE をいいとこどりして闇鍋にした作品です。

控えめに言って好き。



あ、ちなみにやっぱりカークマンなので色んなものが飛び散る描写盛りだくさんですので、そういうの苦手な方はご注意を。



正直ほぼ前情報なしで#1に収録されている ULTRAMEGA の短編だけ目当てで買ったんで#2以降はどうしようか迷ってたんですが、 RICK GRIMES 2000 追うために全部買いますよ。


他にも#1にはティリー・ウォールデンの CLEMENTINE とか MANIFEST DESTINY の短編も掲載。

CLEMENTINE は TWD の世界観に登場するクレメンタインという少女が主役の作品で、このキャラ自体はゲーム版(?)の登場人物らしいので私自身は馴染みないんですが、ウォールデンのアートが見られるなら何でも良い。

MANIFEST DESTINY もマシュー・ロバーツのアートが思った以上にツボで今まで見かけたことはあっても全くのノーマークだったんですがこれを機に買おうかな、と思ったり。


とにかく。

SKYBOUND やロバート・カークマンの作品を読んだことのある人もない人もこのアンソロジーは買いです!


以上。