VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

LEAP OF FAITH 2021/7/19

先週はわずか3作品と不完全燃焼だった LEAP OF FAITH

今週は中々の豊作、9作品です!

どれもこれも粒揃い。

早速みてみましょう!

Blue & Gold #1

先のスーサイド・スクワッドにまつわる事件から自らの不甲斐なさに打ちひしがれていたブルー・ビートルことテッド・コード

そんな中、長年の盟友であるブースター・ゴールドから助けを求める一報が…というところから始まるドタバタスーパーヒーローアクション。

ジャスティス・リーグ・インターナショナルのファンであればこの本がマストバイであることはわかると思います。

ブースターゴールドといえばこの人といってもいいダン・ジューゲンス

そしてブースターと言えばビートルが出なきゃ。

今回もソーシャルメディアを使ったりあれこれやってくれるそうです。

時代は変わってもこの2人は健在だなー。

SHAZAM #1

最近力が暴走気味のビリー・バットソンがその原因を探るため奔走する新シリーズ。

ライターは現在 TITANS ACADEMY を担当しているティム・シェリダンで、あらすじを見る限りアカデミーの面々とも絡む模様なのでこちらのスピンオフ的位置づけになるのかもしれません。

未だにこの人のことをキャプテン・マーベルじゃなくてシャザムと呼ばなきゃならないことに違和感あるんですよね…。

Superman And The Authority #1

通常のヒーローとして関わることのできない事件に立ち向かうべく、スーパーマンがかつて対立していたマンチェスター・ブラックらを集めて新チーム”オーソリティ”を結成するというストーリー。

ジャスティス・リーグのアンチテーゼとして登場したオーソリティをまさかスーパーマンが率いるという、やもするとファンからの反感を買ってしまいそうな話ですが、そこはほら。

グラント・モリスンなので。

むしろ期待が高まるというか。

というか、この内容でちゃんとしたものかそれ以上のものを作れるとすればこの人しかいないと思います。

本作が気になる方には是非スーパーマンとマンチェスターブラックの初対決を描いたジョー・ケリーとダグ・マンキの傑作”WHAT'S SO FUNNY ABOUT TRUTH, JUSTICE, &THE AMERICAN WAY?”も読んでほしいところ。

個人的には今週一番の注目作です。

Bermuda #1

CHEW などで知られるジョン・レイマンがマーベルなどで活躍するアーティストのニック・ブラッドショーと送る新作。

バミューダ海域内に位置する不思議な島で生まれ育った少女が冒険を繰り広げるという直球の活劇になる模様です。

M.O.M. Mother Of Madness #1

ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』などで知られる女優のエミリー・クラークマーガリート・ベネットと共著で送るアクション・コメディ。

科学者、母親、そしてヴィジランテという3つの顔を併せ持つ主人公がデッドプールばりの活躍をみせる活躍になるそうです。

Moon Knight #1

月を司る古代神コンシュを封じ込めることに成功したムーンナイトが新たに”ミッドナイト・ミッション”という事務所を設立して、奇妙な事件に立ち向かうという新シリーズ。

ライターは今をときめくジェド・マッケイ

BLACK CAT などの大ヒットでマーベルを次に牽引する才能と言われている方です。

アーティストのアレサンドロ・カプッチオはイタリア出身の描き手で本作が米国デビュー作なんですかね。

プレビューアートなどを見る限り、かなりスリックでスタイリッシュなミスター・ナイトを描いてくれそうです。

Dark Blood #1

1950年代の米国アラバマを舞台に、超人的な能力を手にしてしまったアフリカ系アメリカ人の男性の数奇な運命を描く社会派作品。

ライティングを担当しているラトーヤ・モーガンはドラマ版 THE WALKING DEAD などの脚本家としても知られており、本作でも骨太な物語を紡ぎ出してくれそうです。

Gods Of Brutality #1

37年に渡る活動の後、遂に引退することを決意したロックの神様。

インタビューの場で彼の口から語られるのは、かつて1984年に彼が仮死状態になった際のこと。

彼は本当に地獄に落ち、ソーとヘラクレスによって救われたという…。

地獄でソーとヘラクレス。

もう字面が楽しい。

是非是非手加減無しで描写してほしいです。

Lunar Ladies #1

現在著作権が失効し、パブリック・ドメイン入りしている40年代のスーパーヒーロー、ムーンガール(マーベルの同名キャラとは関係なし)にインスパイアされたという作品。

古代の月文明を舞台に、発達した科学力を駆使する女性だけの文明を統べる女帝と、そんな彼女の転覆を狙う遺伝学者との対立を軸に展開する物語だそうです。

正直本作のことを知るまで”ムーンガール”というキャラクターのことは知らなかったのですが、 SF 版ワンダーウーマンのような雰囲気があって中々面白そう。

本作はそのルーツである月文明での権謀術数が描かれる叙事詩的な作品になるんでしょうか。

まとめ

今週は興味を惹かれる作品が盛りだくさん。

特に DC が攻勢に出ている印象でしたね。

オリジナル作品も LUNAR LADIES をはじめとして面白そうな作品ばかりです。

気になる作品は是非是非手に取ってみてください。


以上!