先日、某お受験ドラマで紹介された英語を口真似する勉強法(シャドーイング)に関する話題を見つけました。
最初は「ふーん」と思ってたんですが。
…そういや私もやってましたわ。
当時は結構映画好きだったんで封切りが待ちきれなくてネットかテレビで録画したものをリピート再生して丸暗記してましたよ、ええ。
学生時代に「マトリックス」とか「スター・ウォーズ」とか。
んで、覚えたものを学校の授業中に脳内再生(それはそれでいいのか?)。
リローデッドとかエピソード2,3とか今でもそこそこ諳んじられますね。
そう考えると映画の予告編って「シャドーイング」するのにうってつけの教材だなーと思います。
理由その1 英語が比較的まとも
映画やコミックの英語というとなんとなく「文法や言葉遣いがおかしい」というイメージが付きまといがちですが、実際はそうでもないです。
日本の映画に置き換えてみると分かると思いますが、キャラクターの出自などを強調するために敢えてその地方特有の発音や独特の言い回しを使うことはありますが、意図せずしておかしな英語を使う作品ってあんまないです。
言葉遣いが余程おかしな映画は制作側にとっても顧客離れしか呼ばないし、脚本段階で修正入るのではないかと思います。
予告編についても無論本編と同じことがいえ、明らかにおかしな表現は使われません。
R-15系の作品であっても過激な表現こそあれ、著しく言葉遣いが乱れるようなことはほぼないです。
いわゆる”カジュアルな英語”の範囲内なのでネイティブ10人が聞けば半数以上が理解できる程度のものかと。
理由その2 手軽さ
映画の予告編の多くは劇場だけでなく、 youtube などでも無料公開されてます。
つまり、それだけ無料の教材がごろごろ転がっているということです。
映画の予告編は基本的に数分程度。
会話は断片的ですが、それぞれの台詞や文章は完結していますし、なんとなくあらすじが察せられる程度には全体の筋も通っています。
少し前に映画の全編をまとめた「ファスト映画」なるものが話題になりましたが、映画によっては予告編が”合法ファスト映画”といえるくらいストーリーをなぞっているものも少なくありません。
英語の勉強にはもってこいです(ついでにそこから本編に移行できればグッジョブ)。
合わないなと感じたらすぐに次の教材を探せば良い。
動画は数分なので吟味も簡単。
というか、どの予告を教材として使おうか探している間も「この英語はシャドーイングしやすそうかどうか」と耳を立てることになるのでそれだけでも数重ねればそれなりの勉強になると思います。
オススメ理由その3 モチベーション
どんな勉強もそうですが、最大の敵はモチベーションです。
やる気が維持できないと効果が出る前にやめてしまいます。
幸いなことに映画が嫌いという方はあまりいません。
多くの方は「好きな映画」の一本くらいあると思います。
ノリの良い音楽とかがついて、派手なシーンが凝縮されていて、ストーリー的な満足度もそこそこ。
言ってみればハリウッドが勉強を応援してるようなもんです。
”全米が泣く”教材ってそうそうないと思います。
勉強法
…といってもやることは
1)気に入りそうな予告をひたすら探して
2)好きな予告をひたすら流しまくって
3)口真似する
くらいじゃないかと。
漁ってリピって呟いて。
極端な話、無限リピートしてるだけでもそこそこリスニングの学習効果はあるんでないかと。
youtube を使えばリピートはもちろんのこと、何言ってるかわからない時は再生速度を調節したり(やや正確さに欠ける場合もありますが)字幕を表示することも可能です。
注意点
強いて注意点を挙げるとするなら、いわゆる日本版予告みたいのは避けた方が良いと思います。
日本国内の劇場やテレビで流すことを想定して作られたこれらは一応字幕がついているものの、実際の台詞とはかなり意味合いがかけ離れているものが少なくありません。
あれはあれでわかりやすさとか他の目的を念頭に置いているのかもしれませんが、英語学習には混乱を招くばかりではっきり言って不向きかと。
教材を探す際は
「作品の原題(wikiなどですぐに調べられる) + ”Trailer"(英語で予告編のこと)」
で検索すると良いと思います。
あるいは単に「 Trailer 」と検索バーに打ち込んで色々漁るのもありです。
あと、最初の方でも少し述べましたが作品を選ぶ際には方言や発音の問題には気を付けた方がいいかと。
英語を聞き慣れている人でも国によっては全然聞き取れなくなることとか結構あります。
『ザ・ボーイズ』とかも原作ほどではないにせよブッチャーの台詞とかやや癖がありますね。
最初は直近20年くらいの米国映画で特にR指定のない作品がオススメかと。
ちゃんと調べたわけではないので効果の程はわかりませんが、5分もあればできる勉強法ですので物は試しに参考にしてみて下さい。
それではまた。