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DC ROUND ROBIN 第2ラウンド開始 クリエイター陣が公開

DC がファンからの投票で新連載を決める DC ROUND ROBIN 。

第1ラウンドが終了し、第2ラウンドの投票が開始されるにあたって各連載のクリエイターに関する新情報が公開されましたので以下にまとめてみました。


GREEN LANTERNS: UNDERWORLD ON FIRE

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V Ken Marion, Andrew Dalhouse, DC Comics

まず、ETTA CANDY との勝負を制し、第2ラウンドに進んだのはカイル・レイナーとキロウォグの活躍を描く本作。

クリエイターはシーナ・グレイス(@SinaGrace)とV・ケン・マリオン(@VKMarion)。

グレイスは2017年からマーベルから刊行された ICEMAN の連載において、当時同性愛者であることをカミングアウトしたばかりのボビー・ドレイクを手がけたことで大きな話題を呼びました。

一方、アートを担当するV・ケン・マリオンは最近 DC での活躍が増えてきた新鋭。90年代のイメージやワイルドストームを思わせるエッジの効いた絵柄が特徴で、90年代に活躍したカイル・レイナーを描くにはうってつけのアーティストといえます。

アーティストとしての活動も行っているグレイスは本作のために映画のポスター風のイラストをアップ。


マリオンも頻繁に SNS に絵をアップしている方ですので是非チェックしてみてください。


ZATANNA AND THE KING OF NIGHTMARES

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Vanesa R. Del Rey, DC Comics

AMBUSH BUG を駆逐してセカンドステージへ上がってきたのは、ザターナが魔物が巣食う異界で自らの恐怖と向き合うストーリーの本作。

クリエイターはライターにソスカ姉妹とアーティストにヴァネッサ・デル・レイ(@VDelRey)。

カナダ出身の双子姉妹、ジェン・ソスカとシルヴィア・ソスカはデヴィッド・クローネンバーグの RABID (邦題『ラビッド』)のリメイクをしたことなどで知られるホラー監督で、2015年頃からマーベルなどでコミックのライティングも手がけるようになりました。

アーティストのヴァネッサ・デル・レイはキューバ出身のアーティスト。マーベルの SCARLET WITCH などでイラストを担当しました。個人的には HIT で彼女のアートを見て以来、そのシャープさと流麗さを兼ね備えたアートのファンなので、是非とも彼女がどのようなザターナを描くのか気になるところです。


LOBO/ANIMALMAN: SCORCHED EARTH

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Scott Hepburn, DC Comics

THE SON OF CREEPER を退けて勝ち上がってきたのはロボとアニマルマンという異色なコンビが主役のこの作品。

ライターはヒース・コーソン(@HeathCorson)、アーティストはスコット・ヘップバーン。

ヘップバーンはマーベルでデッドプールや最近映像化してにわかに人気上昇注のモドックなどのキャラクターを手がけたことのある人物。本作が連載を勝ち取れば久々の DC での活躍となります。

ライターのコーソンは映像畑出身の方で DC のアニメ映画などで脚本家などを務めていた人物です。

本作について彼は追加の情報を出しており、それによると本作はアニマルマンことバディ・ベイカーの幼い娘、マクシーンが将来を憂いて地球を救ってくれるようロボを雇ったことから始まるそう。


当初は遊び半分で付き合っていたロボが徐々にマクシーンに父性を抱くようになる一方、彼に懐いてしまった娘を心配するアニマルマン。そんな中、宇宙のあちこちから悪漢が地球に襲来するが、それはロボ自身が撒いた種で・・・という話になるようです。


ROBINS

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Baldemar Rivas, DC Comics

今回の企画の大本命と言われているのが JLQ に勝利した本作。ただでさえ強いバット系タイトルですが、クリエイター陣にもかなり力をいれています。

ライターはティム・スィーリィ(@HackinTimSeeley)。

オリジナル作品 HACK/SLASH をはじめとした数多くの作品でヒット作を生み出した人物で、 DC ではスパイとなったディック・グレイソンを描いた GRAYSON が高い評価を得ました。

一方、アーティストのバルデマー・リヴァス(@baldemar_rivas)はイメージから刊行されている UNEARTH が代表作の新人です。まだ作品数は多くないものの、ネットに掲載されているポートフォリオなどから見るにカラーリングに力を入れたかなり独特な絵を描きそう。本作がブレイクのきっかけになるか期待です。


BLUE BEETLE: GRADUATION DAY

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Adrián Gutiérrez、DC Comics

NIGHTRUNNER を下して第二ラウンドに進んだのは進路に迷うブルービートルの姿を描く本作。

ライターはジョシュ・トゥルーヒーオ(@losthiskeysman)、アーティストはエイドリアン・ギテレス(@Agutierrezart)。

トゥルーヒーオはマーベルや DC の作品はもちろんのこと、 ADVENTURE TIME のコミカライズなど幅広いジャンルで活躍しているライター。最近は THE UNITED STATES OF CAPTAIN AMERICA で同性愛者のキャプテン・アメリカを世に送り出すとして話題になりました。

ギテレスはスペイン出身のアーティスト。過去の仕事をよく知らなかったので SNS の情報に頼ったんですが、女の子の描き方とか見るにかなり日本の読者にも受け入れられやすい感じだなと思ってたらファンアートに仮面ライダーとかありますね。
この人の描くスターファイアが見てみたい!


JESSE QUICK: CONTROL

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Darko Lafuente, DC Comics

次世代スピードスターのジェシー・クイックが PAWS OFF THE JUSTICE LEAGUE に勝利し、第2ラウンドへ進出。

ライターはステファニー・フィリップス(@Steph_Smash)、アーティストはダーコ・ラフエンテ(@DarkoLafuente)( DC のツイートでは”David”表記ですが確か今のペンネームは”Darko Lafuente”)です。

ラフエンテは過去に ULTIMATE SPIDER-MAN をはじめとした様々な作品でアートを披露してきた実力者。他の作品の多くが新進気鋭のアーティストを起用する中、かなりのビッグネームという印象です。

一方でライティングを担当するフィリップスも負けず劣らずの脚本家。これまで数多くのスーパーヒーロー作品を手がけており、現在はハーレイ・クインの連載を担当しています。


SUPERMAN & LOIS: IGNITION

ASTERIA と一騎打ちの末、勝ち上がってきたのは米国でドラマ版も始まった DC の象徴とも言うべきカップルの新たな活躍。

ストーリーを担当するのはコリン・ケリー(@cpkelly)とジャクソン・ランジング(@JacksonLanzing)のライターコンビ。ランジングのツイートによると本作はカート・スワンやグラント・モリスンといった名クリエイターの作品を思わせる出来になるそうです。

そんな本作のアートを担当するのはヴァスコ・ゲオギエフ(@vascogeorgiev)は建築関係の仕事から2017年にコミックへシフトチェンジした期待のニューカマー。スーパーマンにインスパイアされたオリジナル作品 ASTRO などを発表しています。


SUICIDE SQUAD SEVEN

そしてラストに SWAMP THING に勝ったのは勢いの止まらないハーレイ・クインが新たなチームと暴れまわる本作。

ライターはレックス・オーグル(@RexOgle)、アーティストはディオゲネス・ニーヴス。

オーグルは全年齢層向けのオリジナル作品を中心に活躍してきた人物で、自らの少年時代を題材にした FREE LUNCH で数多くの賞に輝いています。

ニーヴスもマーベルの NEW MUTANTS や DC の DEATHSTROKE など数多くのスーパーヒーロー作品でファンを開拓してきた方です。

公開されたカバーにはチームメンバーが描かれていますが、新キャラやマイナーキャラを中心にしたチームになる模様。ハーレイに負けず劣らずの濃ゆい面子になりそうな予感がします。


以上が第2ラウンドに進出した8作品と、それらを担当するクリエイターの紹介となります。

今回発表されたクリエイターの多くはここ10年ほどの間に登場してきたニューカマーとなっており、馴染みの薄い方が多いかもしれません。
ツイッターのアカウントがあるクリエイターについてはリンクを貼っておいたので、気になる作品がある場合は是非覗いてみてください。

さてさて第2ラウンドは

GREEN LANTERNS: UNDERWORLD ON FIRE vs ZATANNA AND THE KING OF NIGHTMARES

LOBO/ANIMALMAN: SCORCHED EARTH vs ROBINS

BLUE BEETLE: GRADUATION DAY vs JESSE QUICK: CONTROL

SUPERMAN & LOIS: IGNITION vs SUICIDE SQUAD SEVEN


となります。日本からはトップにあるDCのツイートから投票することが可能ですので、是非是非あなたの清き一票を!


・・・私、第1ラウンドに投票したのほとんど敗退しちゃっったんですよ。敗者復活とか、企画自体がフェイクでやっぱ全部刊行とかないですかね・・・?