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何の役に立つかわからない DC 雑学

マーベルもやったんで・・・。

今年で公開25周年となる映画『バットマン・フォーエヴァー』。
 ファンの間で有名なのがバットマンのスーツについた乳首、通称”バット・ニップルズ”である。これについては当時ゴムの加工技術が発達したことから細かいデザインが可能となり「もっとリアルな人体に寄せたデザインにしようぜ」と監督がデザイナーにギリシア彫刻の写真集や医学書を渡したのが原因であるとか。
 出来上がったデザインを観て当時「クールだ」と言った監督は今でもその時の判断を後悔している。

出典 : Why did Batman Forever give the Dark Knight nipples?


ジョン・コンスタンティンは普通に年の差婚した。
 ジョンは1953年生まれ、彼と結婚したエピファニーは1986年生まれ。単純計算でも33歳差である。


レッド・トルネードといえば真っ赤なアンドロイドの彼を思いつく人も多いかもしれないが、実はその名を一番最初に名乗ったのはアビゲイル・マチルダ・ハンケルという女性。
 1940年に ALL-AMERICAN COMICS 内でヒーロー物のパロディとしてデビューした(ハンケルおばさんとしては39年に既出)。足にはスリッパ、頭には鍋、それにおばちゃんらしいずんぐりとした体躯というヴィジランテらしからぬ出で立ちだが、その姿から男装ヒーローとして大好評を博した。何気にワンダーウーマンより登場が早く、あるいは最古の女性スーパーヒーローではないかと目されている。
 後に孫が”サイクロン”という名で JSA に加入し、彼女自身も世話役としてバックアップに務めた。

参考 : en.wikipedia.org


ニューゴッズの1人であるビッグ・バーダ。
 先に惑星アポカリプスを脱したミスター・ミラクルとのおしどり夫婦っぷりで有名な彼女だが、そんな彼女に憧れて同じくアポカリプスを脱走したリトル・バーダという子もいる。彼女は一時期ティーン・タイタンズに在籍していた。


グリーンアローことオリバー・クイーン。
 他界していたところを諸々の事情で復活させられた彼だが、蘇生後すぐの活躍でチャームポイントのあごひげが仇となり目撃者(後のスピーディ)に正体がバレた。


まだコミック・コード・オーソリティ( CCA )による検閲が盛んに行われていた1969年。
 ホラーアンソロジー HOUSE OF SECRETS #83 にてライターをメタ的に示唆するため、キャラクターに『この話はさる”ウルフマン”から聞いたんだ・・・』という台詞を言わせたところ、 CCA の検閲に引っかかって「コミックで”狼男”なんて単語出すんじゃない」とお叱りを受けた。すると DC は「”ウルフマン”って”狼男”じゃなくてうちのライターである”マーヴ・ウルフマン”のことなんですけど・・・」と反論。これに対して CCA は「それならちゃんと人名とわかるようにしろ」と要求。
 DC がライターをきちんとクレジットするようにしたところ、今度はアーティストら他のクリエイターも同じ対応にしてほしいということになり、現在のようにみんな表記されるようになった。

出典 : Comic Book Urban Legends Revealed #119 | CBR


X-MEN のナイトクローラーは元々デイヴ・コックラムが DC のリージョン・オブ・スーパーヒーローズ用に考案したキャラクターだった。
 本名はバァルシャザールといい、能力はテレポーテーションではなく闇に溶け込めるというもの。歪んだユーモアセンスの持ち主で、蛇のように”S”を”Sssss”と発音する(”Speaks”は"Sspeaksss"といった風)など、現在とはかなり違った人物像だった模様。
 地球における悪魔のイメージに似通った姿をしているのは古代の魔術師と交流があった彼の種族にインスパイアされたからだとか。そのあたり、多分アイデア元は某有名 SF 小説じゃないかと。


ロボの数少ないウィークスポットは宇宙をたゆたう宇宙イルカ達。
 過保護なくらいに可愛がっている。


キングダム・カムのスーパーマンは最終的に1000年後くらいまで生き続ける。
 んで、リージョン・オブ・スーパーヒーローズが過去の自分と活躍するのをこっそり見届けている (JUSTICE SOCIETY OF AMERICA #22)。
 ・・・というか KINGDOM COME 自体はまじでネタの宝庫なのでイースターエッグを列記するだけでも記事2,3本書ける。

フランク・ミラーの名作ダークナイト・リターンズ。
 プロット段階だと終盤にグリーンアローが登場しない代わり国家への奉仕を求める政府高官が登場したり、世界各国(+一部テロリスト)が核を保有するようになるなど、若干後味の悪いエンディングだった。


1992年から95年に渡って放映されたバットマンのカートゥーン。
 ジョーカーの声をやってるのはルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルってことと、同作で一躍悲劇のヴィランとして有名になったミスター・フリーズをデザインしたのはマイク・ミニョーラってことは知られているようで案外知られてないかも。


ここまで読んできた方の中には「あんまスーパーマンのネタないな・・・」と不満に思った方もいるかもしれません
 ・・・が、ぶっちゃけるとスーパーマンは顔がライオンになるとか人魚と偽装結婚するとか基本ネタになりそうなものは一通りやってるので書き始めるとキリがないんですよね・・・。特に CCA 全盛期のスーパーマンは検閲に引っかからない範囲でなんとか読書を惹きつけようとかなりカオスな展開が多く、改めてこのキャラクターの懐の深さが伺い知れます。
 CCA 全盛期については「検閲のせいでアメコミはつまらなくなった」という意見がちょくちょく見受けられますが、規制についての是非はともかく、制限のある中でも必死に連載を続けたクリエイターの想像力には侮れないものがあるので機会があれば是非一度読んでいただければと思います。


 以上、何の役に立つかさっぱりわからない DC 雑学でしたー。