昼の記事を書いてから、バットマンと同様にスパイダーマンも J.マイケル・ストラジンスキーによる連載のあたりからパワーインフレが始まり、ダン・スロット時代になるといよいよ”スパイダーバース”なる概念が導入され「何でもあり」になったなあ……などと考えていたんですが。
冷静になって考えてみるとマーベルはスパイダーマン以外も割とパワーインフレ起こしているヤツが多いような気がしないでもないというか。
ヴェノム然り X-MEN 然り、どいつもこいつもちょっと汗かけば世界をひっくり返せるくらいのレベルに至った雰囲気があります。
じゃあ、逆に昔からずっと変わらない奴っていたっけ?
……。
……そういや恐れを知らない男はパワーインフレも知らんな。
ということで”マン・ウィズアウト・フィアー”ことデアデビルさん。
マーベル・ユニバースから常に一歩身を退いてヘルズキッチンに引きこもるスタイルは常に変わらず。
並行世界を股にかけることもなければヴィランもずっとチンピラ忍者が中心。
MARVEL KNIGHTS 時にアートは見栄えが良くなったものの、やってることは相変わらず。
世界観広げようとする試みで定着したのって、よくてフランク・ミラーが忍者導入したことくらいじゃないですかね。
下手な要素を追加するよりマットが逮捕されたり弁護士資格失ったりこっぴどくやられたり正体暴露されたりボコられたり生活ぶっ壊されたり死にかけたり……と痛い目みることの方が多い気がします。
何度も実写化されて高い人気を誇るにも関わらず、ここまで変わらぬ味を貫き続けるキャラクターというのも珍しいかと。
異論は認める。