VISUAL BULLETS

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GENDER QUEER

こちらの記事で言及した GENDER QUEER 訴訟の続き。

www.visbul.com

ノンバイナリである作者マイア・コベーブによる自伝的作品 GENDER QUEER が政争に利用された挙げ句、作者らが先日ヴァージニア州の裁判所にわいせつな出版物だとして訴えられた件について、州の裁判所は訴えを棄却したようです。

以下のリンクは THE BEAT の記事より。

www.comicsbeat.com

最初からイチャモンレベルの訴えだったので納得といえば納得なんですが、米国は(特にここ最近)変なことでも通ってしまうことがままあるところなので。

ただ訴えが退けられたことは一つの区切りには違いないものの、無理解が存在し続けていることは変わりません。

現にあちこちの図書館があの手この手で被害を被っている模様です。

私はまだ本作をちゃんと読めていないのであまり断定的なことは言えないんですが以前どこかの報道で目にした抜粋を見る限り、本作には確かに体の特定の部位を直接的に描写した部分があるようで保守層はそこを起点に糾弾しているようなんですが、それは”性自認”というテーマの文脈に沿ったものであり、わいせつ物という指摘は当たらないと思います。

今回の裁判所による判断も同様の認識で、単純に「これこれが描写されているから」と紋切り型の対応をしないで本作の内容をきちんと考慮してくれたものではないかと好意的に受け止められます。

本件はこれで終わりというわけではないものの、良いニュースであることには間違いないでしょう。