VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

デジタルの売上+全体的な感想。

売上レポートの続き。

今日ずっとこの話ばかりしているのでこれで終わりにします。


まず、今回発表された売上レポートで一番信憑性がないなと思ったのがデジタルコミックの項目です。

”米国のみ”における売上をどのようなデータを元に算出したのかがざっと読んだ限りではほとんど明記されていないんで内情がイマイチわからないんですが、少なくとも読み放題系アプリの読者数が全く反映されていないみたいなんですよね。

つまり MARVEL UNLIMITED とか DC UNIVERSE INFINITE みたいなのは(売上データに含めることが困難なので致し方ないとは謂え)カウントされていないため、このレポートだけを見て「ああ、デジタルはそんなに普及してないのね」と決めつけてしまうのは早計というか。

デジタルコミックで大きなパイを占めるであろうこうしたサブスク系の存在を考慮すれば、普及の度合いについては全然違う光景が生じるのではないかと思います。


ここまでこのレポートについてだいぶ意地悪なコメントをしてきて大変恐縮というか軽い自己嫌悪に陥るほどなんですが、他方で ICV2 と COMICHRON のやっていることは素直に素晴らしいと思いますし、今後も続けてほしいと思っています。

というか現状で米国のコミック業界の売上動向を把握するという作業自体が無理ゲー過ぎるんですよ。

コミック専門店と一般書店でデータを別個に取らなきゃいけないというのがそもそも面倒くさいし、その専門店のデータにしたところで何度も言う通り全米に存在する店舗の1割にも満たないソースに頼らざるを得ない。

おそらくコロナ禍前まではダイヤモンドがある程度この役割をこなしていたんでしょうけれど、今回 DC やマーベルが離れて卸業者が多様化したことでそれも破綻してしまいました。

早急にこの状況を改善しない限り、コミック専門店は今後も苦境に立たされ続けると思います。

何かと統一性がないのがこの業界の弱点ですが、逆にそこをどうにかすればまだまだ伸びしろがあるとも思うので期待しています。

以上。

はい、数字の話は終わり!!

明日は今 SNS で流行りの文豪格ゲーをコミックでやったらどうなるか妄想するよ!(予定は未定)