VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

主戦場

売上レポートの話の続き。

さっきも述べたとおり ICV2 と COMICHRON のレポートがあくまで参考程度にしかならないのはそうなんですが、米国コミックの主戦場がコミック直売店から一般書店に移りつつあることは言えそう。

コミック専門店の全体売上は COMIC HUB から提供されている(全米2000近くの店舗中)100店舗ほどのデータを元に、過去のダイヤモンドとの比較などから算出されているようですが、最早一般書店との差は歴然です。

今年はコミックの売上がかなり上がったとはいえ、現状で一般書店との差を埋められるような要素は見当たりません。

むしろ一般書店の方がまだ伸びしろがありそうでさえあります。

児童向けコミックとか日本の漫画とかが売上を伸ばしているのも門戸が広い一般書店を主な販路としていることが要因として挙げられると思いますし。

DC やマーベルもそのことに気づき始めているのか、ここ数年主にヤングアダルトを対象とした単行本を一般書店で売りやすいような形で販売しています。

いっそ完全に主戦場移しちゃえば?と思わなくもないんですが。

……おそらくそれやり始めると自分たちがいかにコミックの価格を釣り上げているかがはっきりわかっちゃうからやらないんでねえの、と個人的には邪推しています。

スコラスティックの BABYSITTERS CLUB とかが192ページで10ドルなのに、マーベルの DEVIL'S REIGN は208ページで35ドル。

同じ棚に並べて勝負できませんって。