VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

ヴァリアントカバー問題について:基礎編

ブラック・フラッグのヴァリアントカバー問題について書こうと思ったんですが、その前に自分でも今まであやふやだった部分があるのに気づいたので、改めて”ヴァリアントカバー”というものについて軽くおさらいしてみました。

……と軽い気持ちで書き始めたんですが思った以上に面倒かつ面白みのない記事になりそうだったんで途中まで書いて一旦中止。

このままお蔵入りさせようかとも思ったんですが、折角なのでヴァリアントカバーの基礎知識として記事上げることにしました。


さて、アメリカのコミックには”ヴァリアントカバー”(以下”VC”)というものが存在します。

”ヴァリアントカバー(異なる表紙)”というのは読んで字の如く通常のコミックとは中身が一緒ながら表紙のみ別バージョンになっているコミックのことです。

日本の漫画でもたまに”限定カバー版”みたいなのを売るものがあると思うんですが、あのようなものだと思って頂ければ。

米国コミック業界では1986年に DC が刊行した MAN OF STEEL #1が始まりといわれており、90年代以降にはコレクター向けにこうした VC が作られることは半ば常態化していきました。

現在ではマーベルや DC のような大手ともなれば刊行される大概のリーフ(”#1”といったカウントで毎月のように刊行されるあのペラペラなヤツ)に最低でも1つのヴァリアントカバーが設けられ、クロスオーバーイベントや話題作ともなれば10や20の VC が作られることも珍しくありません。
(ちなみに個人的にはマーベルとダイナマイトはやたら VC を作り過ぎな印象です)

また VC はその限定カバーとしての付加価値から通常版より価格が高く売られることもあります。

例として先日マーベルから刊行されたコミック版プレデターの新作 PREDATOR VOL 3 #1 について、米国コミック小売店の最大手 MIDTOWN COMICS のウェブサイトにある商品ページを確認するとこの記事を書いている現時点で15もの VC が用意されており、通常版が$4.49(店頭割引込みの価格)で販売されているのに対し、$18や$135といったものもあり、あるバージョンは $315 という価格を付けています。

以下のリンクは MIDTOWN COMICS の商品ページ。

www.midtowncomics.com

ちなみにこの$315という価格が付いているのは"ヴァージンカバー"と呼ばれる VC で、タイトルロゴや企業マークなど余計な装飾が付いていないイラストのみのカバーのことを指し、 VC の中でもそれなりに高額になる傾向があります。


まあ、百歩譲ってここまではいいんですよ。

企業戦略の1つとしてやっているわけですし、そもそもそうやって価格を釣り上げても需要があるから供給もあるわけなんで。


(続く?)
ここから先は完全に専門外なので続くかどうかわかんないです。あしからず。