VISUAL BULLETS

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ヘルボーイの統一感

今朝書いた MJ のデザインがアーティストによっててんでバラバラという話ですが、あれは何も彼女だけの話ではなく、 DC やマーベルの他のキャラクターやストーリーにもありがちな現象です。

なにせ様々な個性を備えるクリエイター達が同じ世界の中で並行して別個の物語を展開するわけですから、ある程度世界観を広げて関係者が増えれば多少調整が複雑になるのは致し方無いのは事実です。

しかしだからこそ各人の個性を削がない程度にストーリー面アート面で世界観に統一性をもたせる調節役が必要なわけで。

アート面ではかつてジョン・ロミータ(親父の方)なんかが務めていた”アートディレクター”が、ストーリー面では主にスタン・リーみたいな編集者”エディター”がその役割を担っていました。

けれどどうも最近はその役割を担っている人材が見えないというか、最低限の擦り合わせをなんとなくしかしていないような気配がします。

DC も現在 DARK CRISIS と他のシリーズとの間で時系列を巡ってファンの間で混乱が見られるようですが、こういったのもこの調整が上手く行われてないために発生しているものかと思われます。


自分の知っている限りでこれを一番うまくやっていたのがマイク・ミニョーラの生み出したヘルボーイ・ユニバースです。

あれはスピンオフを作るたびにミニョーラがストーリーとアート、両方の面でしっかりと監修役をしており、様々なスタイルのライター/アーティストが参加していながら統一した世界観を演出しています。

こうした努力は単行本の巻末の設定資料画などに現れており、 B.P.R.D などのスピンオフに参加したアーティストがミニョーラの意見を反映してクリーチャーデザインなどを試行錯誤する様子が見られます。

加えてほぼ全ての作品でカラーを担当しいるデイヴ・スチュアートの手腕もあって……とここまで書いて気づいたんですが、この話前にもしましたね?


まあ、何にせよマーベルや DC には少しヘルボーイ・ユニバースを見習って世界観を統一してほしいという気持ちです、はい。