VISUAL BULLETS

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漫画版ゼブラーマン

多感な時期に読んで歪んだのは認めつつ、実は山田玲司による漫画版のゼブラーマンはかなり好きな作品の1つです。

序盤というか初期設定は映画版と同じく『オタクな中年教師である市川新市がコスプレする先々で怪人と出会い奮闘する』という筋書きなんですが、映画ではところどころファンタジーだった要素を漫画はあくまで地に足を着けており、前者がおどけてしまい消化不良を起こしてしまっていた部分に対して、後者はあくまで真正面からぶつかることでしっかり「白黒つけた」印象。

メッセージ性の強さとか各キャラクターが抱えるものの重さとかは確かに人を選びますし、自分も当時その生々しさに当惑した覚えがあるものの、同時にかなりハマって単行本の新刊が出たらすぐに買いに行っていたし、今もちょいちょい手にとっては読み返すことがあります。

多分日本で KICK-ASS が作られていたら本作のような作品になっていたんじゃないかと思うのでアレが好きな方は是非こっちもトライしてみて欲しい。

後に映画の続編に併せて漫画版も「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」も刊行されたんですが、こちらもオススメ。

いわゆる続編ものに対する作者なりの考え方というか一つの回答が示されています。

…まあ、こっちもかなり重いんですが。


なんにせよ、今のスーパーヒーローブームの中で刊行されていればもっと話題になっていたであろう作品であり、もっと高く評価されて良い作品だと思います。