アートディレクターというのはマーベルのような1つの世界観を舞台に多様なクリエイターが貢献するような場において、キャラクターなどのデザインにある程度統一性を持たせるためにかつて用意されていた美術監督みたいな役職のことです。
マーベルではジョン・ロミータ(父親の方)とかがかつてこの役割に就いていて、他のクリエイターが描いたスパイダーマンとか見て「ちょっと体つきがっしりし過ぎだからすっきりさせようか」みたいなことを言っていました。
諸事情によりこの役職がなくなってしまうという、それ自体は時代の流れとして致し方ないとしても、それならそれで編集でそこらへんをちゃんと補完してほしいというか。
クリエイターを自由にすることと、世界観を統一することは両立するわけで。
というか、それを成立させることがマーベルや DC といったシェアード・ワールドを舞台にする出版社の編集者の重要な役割であって。
読んでいるこっちとしては作品によってキャラクターデザインが違うのは結構モヤッとするポイントだったりします。
以上、最近デザインがぶれがちな某キャラクターを見て思ったことでした。