VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

追悼 パット・マッカラム

90年代から00年代にかけて米国コミック業界の動向を知るなら、まず WIZARD 誌が必須でした。

91年から2011年まで刊行されていたこの雑誌はクリエイターへのインタビューやホットなクロスオーバーイベントの紹介、隠れた逸品の紹介などで構成されており、コミックファンであれば垂涎ものといえる充実した内容でした。

日本のアニメでいうところのアニメージュあたりを想像して頂ければイメージしやすいかと思います。

先日、その共同創刊者であるパット・マッカラムが亡くなられたということです。

私自身はちょうど WIZARD 誌の体制や誌面が大きく変わり、マッカラムが編集部を去るのと同じくらいの時期に購読し始めたため、いわゆる”黄金時代”と言われる時代のことはわかりませんが、それでも今のコミックファンとしての私、こうしてコミックをテーマにしたブログを書いている自分には間違いなく彼が仲間達と始めた WIZARD 誌が貢献しています。

まだアメコミを読み始めて間もなかった頃、馴染みのないマーベルや DC のキャラクターやストーリーについて学ぶことができたのも、全く知らなかった他出版社のオリジナル作品に興味を持つことができたのも本誌のおかげです。

ネット上のコミックサイトの発展に伴い、得られる情報は増えましたが、雑誌という形式で工夫された編集で得られる満足度は何にも変え難く、今でも古い誌面を読み返しては新たな発見を得ています。

本当にありがとうございました。

ご冥福をお祈り致します。