VISUAL BULLETS

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創作の力

選挙前だし、まあ少しだけポリティカルな話題についても言及します。

コロナ禍の中でやれ”漫画の力”だの”歌の力”だの”アニメの力”だの”スポーツの力”だの。

様々な活動、特に創作的な活動に対してその”力”が声高に叫ばれてきました。

なんていうか、あれです。

東日本大震災の直後に”絆”という標語をやたら巷で見かけるようになったのと同じような感じ。


あの”絆”という言葉に対して今では違和感を抱く人も少なからずいるかもしれませんが、”○○の力”というのもとどのつまり同じようなものでしかなく。

個人レベルで漫画を読んだり音楽を聴いたりすることにより気分が高揚してやる気が出るとか気分転換になるとかといった効果は否定しませんが、そんなのはいってみればヤクルト1000くらいの効果しかないわけで。

集団レベルでそういったものの”力”が声高に叫ばれている際は、まず”都合の良い同調圧力”を意味し、恣意的に利用されているものとみて身構えておいて良いと思います。

所詮はキャッチコピー。

広告であり、言ってしまえば経済活動の一環です。

なのでそうした”力”は時と場合によってあっさりと無視されることもあれば、しまいには創作活動を抑え込むことにも利用されることもあります。


なんにせよ。

”政治”と”表現”との距離感を測る際は”経済”が中間ポイントとして配置されていることを多少意識しておいても損はないんじゃないかと思います。