蛙の子だからって蛙だとは限らない。
分冊キンドル版(Amazon): Runaways (2005-2008) #1
極悪ヴィランだった親元から逃げ出した5人の少年少女、通称 Runaways の面々。戦いを終えた彼らはその後も逃亡生活を送りながら親達の罪を償うべく密かにヴィジランテ活動を行っていた。だがそんな彼らの前にある日、タイムマシンで未来からやってきたという大人の Gert が姿を現す。未来からの警告を残して絶命した彼女。チームは後に世界を破滅させるヴィラン Victorious になるという青年 Victor Mancha を探し始めるが……。
一方その頃、 Phil Urich らスーパーヒーロー稼業から足を洗おうとする青年達からなるグループ Excelsior は謎の人物から Runaways を捕まえて欲しいという依頼を受ける。
現在実写ドラマ化も着実に進んでいる家出少年少女達の物語シーズン2。チームのリーダーで実は裏切り者だった Alex を失い、現在のメンバーは Nico (魔法担当)、 Karolina (コズミック担当)、 Chase (メカニック担当)、 Gert&Old Lace (タイム・トラベル……というか恐竜担当)、それに Molly (ミュータント担当)という5人と1匹。加えて今回から新たに Victor が加入(何担当かはネタバレになるので言いません)。親が親なだけあって中々のスペック持ち。
クリエイターはこれまでと同様 Brian K. Vaughan に Adrian Alphona という現在では誰もが認めるヒットメーカー。前章以上のドタバタ劇が展開される。 Alphona の絵は MS.MARVEL で見られる現在の絵も中々いいけど、この頃の絵もこれはこれで味がある。とりわけファッションの感覚が大変優れている。
今回はゲストとして Excelsior (チームはオリジナルだがメンバーは既存)の面々が登場。 Daily Bugle で Daredevil を追いかけるジャーナリスト Ben Urich の甥で(作品登場時は)ヒーローの Green Goblin として活躍していた Phil Urich 、ハイテクコスチュームで戦う元 New Warriors の Michiko Musashi a.k.a Turbo (今回この人だけは初見だった)、特殊なアミュレットで Darkhawk に変身する Chris Powell 、4人兄弟姉妹からなるヒーローチーム Power Pack の長女 Julie Power 、そして Spider-man が正体を危機に晒された際に身に着けていたコスチュームを受け継いでしばし NY を飛び回っていた Slingers の1人 Johnny Gallo a.k.a Ricochet がメンバー。 Avengers や Justice League のような A 級 S 級ヒーローのチームも良いが、こういった B 級 C 級ヒーローも中々魅力的。今回の話が終わった後も LONERS として活動を続ける彼らは現在もちょいちょい Marvel ユニバースに登場する。
今回はほとんど登場人物紹介で話が終わってしまったが、今後再び物語は加速していくのでその他諸々の話は次回以降で。
分冊キンドル版(Amazon): Runaways (2005-2008) #2
分冊キンドル版(Amazon): Runaways (2005-2008) #3
分冊キンドル版(Amazon): Runaways (2005-2008) #4
分冊キンドル版(Amazon): Runaways (2005-2008) #5