VISUAL BULLETS

アメコミをはじめとした海外コミックの作品紹介や感想記事などをお届け

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

出版社と政治

あまり時事的な話題に飛びつくようなことはしたくないんですが、 SNS とか見てもあまり取り沙汰されていないようなんで。どこぞの党から出てる元漫画家の議員候補の方がいるじゃないですか。ちょっと気になったんですが、あの候補に関してその人が連載してい…

THE THIRTEENTH EGG

久しぶりにスコット・スナイダーがコミックライターとしてデビューする前に書かれた短編小説 THE THIRTEENTH EGG を読みました。以前も下の記事でさくっと紹介した作品。www.visbul.comスティーブン・キングの息子で SLEEPING BEAUTIES の共著者でもあるオー…

英国コミックに関する余談

イギリスのコミック業界に関する余談をもう1つ。ゴーボールズの吸血鬼が世間をざわつかせたのと同じ頃、アメリカのホラーやバイオレンスに満ちたコミックを苦々しく思っていた1人の聖職者がいました。彼の名はマーカス・モリス。自国の子供達にもっと希望の…

ゴーボールズの吸血鬼

今朝挙げた”創作の力”に関連して。 “ゴーボールズの吸血鬼”というのをご存知でしょうか。 スコットランドはグラスゴーにあるゴーボールズ(Gorbals)という場所で実際にあった事件です。1954年。ゴーボールズの子供達の間で1つの噂が広がりました。曰く、『…

嗚呼、ヴェノム

ヴェノムー、ヴェノムー。お前を生んだのは、ダレー(↑)。…というわけで、いつか記事にしようとネタだけ用意しておいて資料を集めているうちに有耶無耶になってしまった「ヴェノムの生みの親」に関する話を雑文版として書いていきます。 まず、基本エディ・ブ…

備忘録: フィリピノ・インベージョン

アメリカのコミック業界は海外や他メディアから大きな影響を受けてほんの少しの間に景色をガラリと変えることがあります。有名なのは80年代から90年代にかけてアラン・ムーアやらグラント・モリソンやらニール・ゲイマンやら英国出身のクリエイターが大量に…