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2020年 DC ユニバースに颯爽登場!スターガールとは!?

  DC が現在試験運用中の配信サービス DC UNIVERSE (国外向けの提供はよ)。
 そこで2020年初頭に実写版が配信予定となっている『 STARGIRL 』の主役スターガールの写真が公開された。


 1999年に STARS AND S.T.R.I.P.E. #0 で初めて誌面上に登場してから瞬く間に人気ヒーローとなり、現在リバース後の DC ユニバースでの再登場が待ち望まれているスターガールことコートニー・ウィットモア


JSA Presents: Stars and S.T.R.I.P.E. - VOL 02 (Jsa (Justice Society of America))

 今日はそんな彼女について解説してみよう。

オリジン


Stars and S.T.R.I.P.E. (1999-2000)

 
 ロサンゼルスで生まれ育った少女、コートニー・ウィットモアは母親の再婚を機にネブラスカのブルー・ヴァリーという町へ引っ越すことに。

 母の再婚相手であるパット・デュガンを毛嫌いする彼女だったが、ひょんなことから彼の持ち物からかつて活躍していたスーパーヒーロー、スタースパングルド・キッドの装備コズミック・コンバーター・ベルトを見つける。


 シルベスター・ペンバートンことスタースパングルド・キッドと、強化アーマーを身に着けた彼のサイドキック S.T.R.I.P.E. は数あるスーパーヒーローの中でも一風変わったコンビとして知られていた。というのも一般的に想像されるサイドキックはバットマン&ロビングリーンアロー&スピーディのように大人のヒーローと子供のサイドキックという組み合わせ。

 しかしスタースパングルド・キッド S.T.R.I.P.E. に関しては、前者が少年で後者が大人、ティーンのヒーローに大人のサイドキックという逆の組み合わせだったのだ。


  S.T.R.I.P.E. の正体がかつてのパットであることを見抜いたコートニーは、彼に恥をかかせる目的で近所の愛国イベントにスタースパングルド・キッドの衣装と装備を身に着けて登場することを目論む。

 ところがいざ参加したイベントにおいて偶然ヴィランの襲撃に遭遇。コートニーは S.T.R.I.P.E. の新アーマーを装着したパットと協力し、なんとか事態を鎮圧する。


 この事件を機に二代目スタースパングルド・キッドとして活動することを決めたコートニー。そしてそんな彼女を守るためパットもまた S.T.R.I.P.E. として彼女のサイドキックを務めることに。

 ここに新生スターズ&ストライプが誕生したのである。


 なお、スターガールというキャラクターは飛行機事故で亡くなったライターのジェフ・ジョーンズ自身の妹をベースにしており、コートニーという名前も彼女から継いでいる。

JSA


JSA Omnibus Vol. 3 (JSA Justice Society America)

 ブルー・ヴァリーにおいて親子でヒーロー活動を続けているうちに頭角を現すようになったコートニー(ついでに親子関係も徐々に改善傾向へ)。


 ある事件を機に彼女は先代スタースパングルド・キッドがかつて所属していた世界初のスーパーヒーローチーム、ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(以下JSA)に加入する。

 初代グリーン・ランタンアラン・スコット(この頃はセンチネルと名乗っていた)や初代フラッシュジェイ・ギャリックといったそうそうたる顔ぶれを前にしても物怖じせず、モードレッドのような強大な敵にも果敢に立ち向かうスターガール。

 その目をみはるような活躍に大人たちもすぐに彼女を新米ティーンヒーローではなく、一人前のクライムファイターとして受け入れるように。


 やがて引退を決意したスターマンことジャック・ナイトから愛用のスタッフ(錫杖)を受け継いだコートニーは、それを機に”スターガール”と名を改めた。


 その後、インフィニット・クライシス事件で一時活動を休止していたJSAが若手育成の場として再始動すると、彼女はサイクロントムキャットなど新たに加入したメンバーを束ねる存在としてチームに欠かせぬ存在となる。


 余談だが、彼女は一時同じくJSAのメンバーだったシャザムことキャプテン・マーベルことビリー・バットソンと付き合っていた。
 だがマーベルの正体がコートニーの同年代の少年ビリーであることを知らない一部メンバーに見咎められ破局、マーベルはチームを離れたという。


 なお、同じくJSAのメンバーであるワイルドキャットDr.ミッドナイトアワーマンなども今度の実写版に出ることが公表されている。

NEW52


Justice League of America Vol. 1: World's Most Dangerous (The New 52) (Justice League (DC Comics)) (English Edition)

 2011年のリブートを経たNEW52版におけるコートニーもまた偶然パットの備品から装備を見つけたのをきっかけにヒーロー活動を始めた。

 家族からのサポートを受け、ニューヒーローとして若者から人気を集めていた彼女だったが、ある時シャドウ・シーフの奸計に嵌り家族が被害に。義弟マイクを殺害されてトラウマを負った彼女だが、むしろこれをバネに成長を遂げる。


 やがてアマンダ・ウォーラーらに目をつけられたコートニーは、米国政府が設立したジャスティス・リーグ・オブ・アメリカに勧誘される。当初はマスコット程度に扱われ戦力としてみなされていなかったが、アース−3からの侵略などに際して目覚ましい活躍を見せ、大人達からも一目置かれる存在となった。


 2016年のリバースを経た最近は姿を見せていない(まあ、多分 DOOMSDAY CLOCK が終了してジャスティス・ソサエティが復活したら登場するものかと)。

能力

 スターガールが装備している先代スタースパングルド・キッドのコズミック・コンバーター・ベルト、そしてジャック・ナイトが彼女に譲り渡したコズミック・スタッフにはどちらも初代スターマンことテッド・ナイトの技術が用いられている。
 
 これらは星々のエネルギーを吸収・操作することを可能にし、所有者にエネルギー照射や飛行、身体強化といった能力を与える。


 また機転が利く性格で、かつ体操やキックボクシングの素養があるなど優秀なクライムファイターである。


 しかしスターガール最大の能力はコートニー自身の精神力だ。

 常に希望を見出そうとするその前向きでタフな姿勢には時として熟練のヒーローさえも鼓舞され、学ばされることがある。

 彼女のちょっとした機転や勇気がチーム、ひいては世界全体を救うことも多い。

オススメコミック


1.STARS AND S.T.R.I.P.E.


Stargirl by Geoff Johns

新スタースパングルド・キッドとしてのコートニーのデビューに始まり、義父パットとの初期の活動を描いた作品。実写版の配信に先立ち今秋新装版が刊行予定。


2.JSA・JUSTICE SOCIETY OF AMERICA


JSA by Geoff Johns Book One (JSA (1999-2006)) (English Edition)

JSAのメンバーに加入した彼女が様々な世代のヒーローらと共に活躍。現在新装版が刊行中。


3.JUSTICE LEAGUE OF AMERICA


Justice League of America Vol. 2: Survivors of Evil (The New 52) (Justice League of America: the New 52)

NEW52版スターガールが登場。 こっちのVOL.2での方が活躍は多いかと(VOL.1 はNEW52の項目で出したやつ)。



 以上がスターガールに関するざっとした解説。

 カートゥーンや他のドラマでのゲスト出演など既に何度も映像化されている彼女だが、自身が主役を飾るのは初めて。

 一体どんな活躍が観られるのか今から期待が高まる。