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近日公開!映画『シャザム!』を堪能するためにオススメのコミック5作

間もなく本国で公開される映画『シャザム!』


Shazam!: Origins

試写による前評判は上々、『アクアマン』で息を吹き返したDCEUにさらなる弾みをつける作品として期待を寄せられている。

日本での公開はもう少し先の話だが、今日はコミックでもその活躍を読みたいという方のためにシャザム関連のコミックオススメ5作を紹介しよう。

1.SHAZAM!


Shazam! Vol. 1 (The New 52): From the Pages of Justice League
(上の実写版カバーの合本と大体中身は一緒です)

手っ取り早くシャザムのことを知りたい、あるいは映画に近い話を読みたいというのであればこちらのNEW52版オリジンと呼ばれる単行本がオススメ。

JUSTICE LEAGUE 誌の巻末で連載された分+特別号をまとめたこの合本は、2011年にDCユニバースがリブートしたのに合わせ、新たにシャザムの原点を描きなおした作品で、今度の映画の原作にもなっていると言われている。


ライターのジェフ・ジョーンズはDC随一のライターで、映画にも深く関わっている。また、アートを担当しているのは現在 DOOMSDAY CLOCK でもタッグを組んでいるゲイリー・フランク


ジョーンズの連載は1つのテーマを決めて、それを軸に展開することが多い。彼が今回シャザムの物語に与えたテーマは”家族”で、孤児院から引き取られたビリー・バットソンが新しい家族で他の子供らと共に”ファミリー”となっていく様子が、スーパーヒーローの活躍と並行して描かれる。


なお、続編シリーズが2018年から始まったので、本作が気に入った方はそちらにも手を出してみると良い。


Shazam! Vol. 1: Shazam & the Magic Lands


2.SHAZAM!: THE MONSTER SOCIETY OF EVIL


2.Shazam!: The Monster Society of Evil

全年齢向け作品の最高峰として称賛されることもあるファンタジー作品『 BONE 』を手がけたジェフ・スミスによるシャザムの物語。
スミスの筆致により往年のカートゥーン映画のような親しみやすい作風となっており、老若男女にオススメ。


キャラクターの版権がDCに移る前のフォーセット社時代の連載を下敷きにしており、可愛らしい少女のメリー・マーベルが登場。他にもトラのトーニーのようなサポートキャラ、あるいはシヴァナ博士ミスター・マインドといったヴィランなど多数の魅力的キャラクターが登場する。


個人的には今回挙げた作品の中では一番オススメです。


3.KINGDOM COME


Kingdom Come

ヒーロー活動が暴走した近未来のDCユニバースを舞台に、スーパーマンらが再び世界のために立ち上がる姿を描いた名作中の名作。日本でもかなり有名だろう。
シャザムも本作では重要な役割を担い、それまで彼のことをあまり知らなかったが本作で惚れ込んだというファンは少なくない。


ライターはマーベルやDCで多数のスーパーヒーロー物を手がけ、その作品にハズレ無しと謳われるマーク・ウェイド、ィストには写実的かつ大胆な構図の絵で知られるアレックス・ロスと非常に豪華な顔ぶれ。


なお、本作に惚れ込んだ方は同じくアレックス・ロスがアートを担当した『 JUSTICE 』やシャザムが主役の短編『SHAZAM: POWER OF HOPE』なんかも読んでみると良いかと。


Justice: The Deluxe Edition


Shazam!: Power of Hope


4.SHAZAM!: A CELEBRATION OF 75 YEARS


Shazam!: A Celebration of 75 Years (English Edition)

色んな時代の活躍をつまみ食いしたいという方にはシャザムの生誕75周年を記念して刊行されたこちらの合本がオススメ。

シャザムことキャプテン・マーベルが初めて誌面上に登場した WHIZ COMICS #2 をはじめとして、 DC へ移籍直後の新シリーズ第1号やシャザムがかつてチームの一員として登場していた JSA からの1編など、様々な時代のストーリーが20以上400ページ近くに渡って収録されている。

多少話の途中のものが含まれていることや設定がコロコロ変わることなど、良くも悪くも福袋のような単行本ではあるものの、シャザムの歴史をフルに堪能したいという方にはオススメ。


5.MIRACLEMAN


Miracleman Book One: A Dream Of Flying

正確にはシャザムでなくそのパロディだが、アラン・ムーアの初期代表作として挙げられることも多い伝説的な作品なのでここで紹介することにした。


元は『 KIMOTA! 』という言葉でミッキー・モーランという青年が変身する超人の活躍を描く一般的なスーパーヒーロー物だったが、ムーアが大胆な解釈(ちゃぶ台返し)で哲学的なSFに昇華させた。
シャザムのファンのみならず、スーパーヒーローというジャンルが好きなら一読の価値あり。


長らく版権を巡る裁判がもつれ込んで入手困難となっていたが、2013年にマーベルが版権を取得したことを発表して新装版が刊行。




とりあえずパッと思いつく5作品を紹介したが、他にもシャザムが活躍するコミックは原点であるフォーセット時代の連載や、DCに移籍直後のもの、あるいはその後何度か刊行されたシリーズなどたくさんある。

今回のリストには加えなかったもののグラント・モリソンがDCマルチバースの危機を描いたシリーズ『 THE MULTIVERSITY 』からの1編、THUNDERWORLD #1 なんかもオススメだ。

映画の前でも後でも是非是非読んでみて頂きたい。