先週に引き続き月曜にお届けする週刊コラム『LEAP OF FAITH』。今週も間もなく発売となるリーフからオススメの作品をピックアップしてご紹介。
今週紹介するのは以下の7作品。
- MODERN FANTASY #1 (DARK HORSE)
- DETECTIVE COMICS #983 (DC)
- TEEN TITANS SPECIAL #1 (DC)
- CHARLIE’S ANGELS #1 (DYNAMITE)
- SHADOW ROADS #1 (ONI PRESS)
- MULTIPLE MAN #1(MARVEL)
- SENTRY #1(MARVEL)
MODERN FANTASY #1 (DARK HORSE)
(W)RAFER ROBERTS
(A)KRISTEN GUDSNUK
中世的ファンタジーの世界観をベースに時代背景を現代に移した舞台で繰り広げられるアーバン・ソード&ソーサリーとでも言う作品。
冒険を夢見て街へ出てきたものの日々の雑務に追われる女性とその2人の友人が誘拐された知人を救い出すため奔走するという内容で、全4冊のミニシリーズ。
アーティストはウェブコミック『 HENCHGIRL 』で知られるクリステン・グヅヌク。カートゥーン調の親しみやすい絵柄ながらアングラな雰囲気も滲む画風がちょっと癖になる。
DETECTIVE COMICS #983 (DC)
(W)BRYAN HILL
(A)MIGUEL MENDONCA
バットマンに頼まれたブラック・ライトニングは、デューク・トーマス(シグナル)やカサンドラ・ケイン(オーファン)ら若きヴィジランテを集め、彼らを指導することに……という、新生アウトサイダーズの結成に繋がると思しきストーリー。
新たなクリエイター陣にブライアン・ヒルとミギュエル・メンドンカが就任する。そう遠くないうちに#1000を迎える本シリーズを読み始めるには良いチャンスなんじゃないかと。
ヒルは最近メキメキと実力を付けている注目株なので初のメジャータイトルとなる彼のライティングにも注目。
TEEN TITANS SPECIAL #1 (DC)
(W)ADAM GLASS
(A)ROBSON ROCHA & OTHERS
7月から始まるティーン・タイタンズの新シリーズに先立ち、先日終了した『 JUSTICE LEAGUE: NO JUSTICE 』との橋渡し役を担う特別編。
現在のスーパーヒーロー界隈に不満を抱くロビン、キッド・フラッシュ、それにレッド・アローが新たな道へ模索するという内容(メンバー集めがメイン?)
TTはカートゥーンなども放送されていることだしポテンシャルこそ十分にあるものの、ここ最近大きなヒットには至っていない。新基軸を打ち出してティーン版ジャスティス・リーグというポジションから脱却できるのかが注目どころ。
CHARLIE’S ANGELS #1 (DYNAMITE)
(W)JOHN LAYMAN
(A)JOE EISMA
70年代の人気TVドラマシリーズがコミックオリジナル作品として復活。LAの私立探偵事務所に務める3人の美女が謎のボス「チャーリー」からの指示を受け、様々なミッションをこなしていく。
ライターのジョン・レイマンはオリジナル作品『 CHEW 』の後しばらく見かけなかったものの、ここ数ヶ月でオリジナル作品を発表するなど再びあちらこちらに浮上するように。意外性のあるミステリーが得意なようなので本作も結構期待できるんじゃないかと。
SHADOW ROADS #1 (ONI PRESS)
(W)CULLEN BUNN & BRIAN HURTT
(A)A.C. ZAMUDIO & CARLOS ZAMUDIO
カレン・ブンの出世作である西部劇ダークファンタジー『 THE SIXTH GUN 』の世界観を舞台にした新ミニシリーズ。様々な場所と繋がる”ザ・クロスロード”という場所に集められた者達が世界を脅かす怪物たちと戦いを繰り広げる。
MULTIPLE MAN #1(MARVEL)
(W)MATTHEW ROSENBERG
(A)ANDY MACDONALD
2016年の『 DEATH OF X 』にて死亡した筈のミュータント、マルチプルマンことジェイミー・マドロックスの復活を描くミニシリーズ。
ややこしいあらすじからタイムパラドクスが絡んでくる内容になるのかも。
中身自体もさることながら、ライラ・ミラーは出るのか、本作から『 X-FACTOR 』の新シリーズが始まるのか、そしてVOL.2で止まっていた旧シリーズ単行本に続刊は見込めるかなど諸々気になる作品。
ライターはこれまでマドロックスの活躍を主に手がけてきたピーター・デイヴィッドではなくマシュー・ローゼンバーグ。意外と適材適所かも。
SENTRY #1(MARVEL)
(W)JEFF LEMIRE
(A)AARON KIM JACINTO
なぜ今?な、「フレッシュ・スタート」で一番の博打かもしれないタイトル。
詳しくは以下の過去記事からどうぞ。
海外サイトの掲示板などを覗いても今回の復活に対して困惑する声が多く、彼を復活させられるとすればジェフ・レミーアくらいのものだろう。
MCU に参加させようというマーベルの密かな思惑あっての復活なのかも……なんて邪推も出来るため、数年後には超重要な作品になってたりしないとも限らない。