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DC 新イベント『 HEROES IN CRISIS 』発表

 本日、DC はトム・キングとクレイ・マンらによる新イベント『 HEROES IN CRISIS 』の刊行を発表した。

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Image Credit: Clay Mann / DC COMICS

www.dccomics.com


 DC スタッフらのツイートを見る限り、本作は元々、米国の番組『 LATE NIGHT WITH SETH MYERS 』にキングが出演した際に発表される予定だったようだが何らかの原因でこれがずれ込んだ模様。

 現在『 BATMAN 』『 MISTER MIRACLE 』などの作品のライティングを担当しているトム・キングは以前から自分が次の DCU イベントも手がけることをほのめかしており(一般には『 SANCTUARY 』と呼ばれていた)、今回はその内実が初めて明らかにされた形だ。


 今回発表された内容によると、物語の中心は PTSD を負ったスーパーヒーロー達を診る”サンクチュアリ”と呼ばれる診療所になるそう。スーパーマンとワンダーウーマンによって提供されたクリプトンのテクノロジーとアマゾンの神秘を用い、バットマン(というかブルース・ウェイン)の資金によって運営され、ヒーロー達が日常的な戦闘に心が疲弊した際に訪れる場所となる。 
 
 通常のメガクロスオーバーイベントと異なり、本作は世界の衝突や消滅を扱うのではなく、もっとヒーロー達のパーソナルな部分、マスクの下の人間にスポットライトを当て、”サンクチュアリ”が機能しなくなった際に DCU へ訪れる危機を描く。

 キングはかつてライターとしてデビューする前 CIA (米国中央情報局)に所属していた時期があり、当時の経験を活かした作風で知られている。今回のイベントも紛争地域での従軍経験から PTSD を負ってしまった米国兵に着想を得たようで、それがスーパーヒーローにどう適用されるかが注目される。

 また、アーティストのクレイ・マンは現在キングと『 BATMAN 』でタッグを組んでおり、他にもDCやマーベルで数多くの作品を手がけている。写実的な絵柄とダイナミックな構図が魅力的。


 今回公開されたクレイ・マンによる#1のカバー画像には血が染み込んでいると思しきスカーフを垂らす金色のマスクを手に持つスーパーマンを中心にヒーロー達、そして同様の仮面を被った白装束の人物らが喪に服す様子が描かれている。
 この人物の死が”サンクチュアリ”設立の契機となるのだろうか?

 現在海外ファンの間でこのマスクはサイコ・パイレートが被る”メデューサ・マスク”なのではないかと目されている。彼はトム・キングの『 BATMAN 』連載にも登場しているため、その可能性は十分にあるだろう。しかし、だとすれば同じマスクを被る他の者達は何者なのだろう?
 
 また、同カバーにはブースター・ゴールドハーレイ・クインが前面に描かれており、どうやら彼らがメインキャラクターとなる模様。
 患者として登場すると巷で噂されていたポイズン・アイビーの姿もある。
 さらに後ろの方では長らく DCU から姿を消していたパワーガールキャプテン・スティールも。これはアース-2(あるいはJSA?)が関わってくるということかもしれない。

 右上部にいる大きな翼を持つ人物(ホークマンは反対側にいる。ザウリエル?)や、その右斜め下でキャップを被って俯く人物なども正体が掴めず、憶測が広がる。←(キャップ被ってるのはロイ・ハーパーか。翼の人物もやっぱザウリエルなんかな)

 加えて遙か後方に見える一軒家風の家屋はスーパーマンことクラーク・ケントが育ったケント家に見える。あるいはここが”サンクチュアリ”診療所として提供されるのだろうか?


 他にもトメウ・モリー(アート)、クレイトン・カウルス(レター)、ジェイミー・S・リッチ(編集)、ブリタニー・ホルザー(編集)などの制作陣が発表されている。

 本作は全7冊のミニシリーズになる予定で#1は9月26日から刊行予定。

 参考までに、以下のツイートはキングとマンが『ACTION COMICS #1000』で手がけたスーパーマンの短編を DC 特別に公開を許可してくれたもの(カラーはジョーディ・ベレール)。