VISUAL BULLETS ー今日もアメコミ三昧ー

原書レビューを中心に、MCUからクリエイターのトリビアまでアメコミに関する様々な話題をお届け

LEAP OF FAITH 今週のマストバイ 2018/5/30

 毎週その週に発売される新刊コミックの中から気になるものをピックアップしてコメントする週刊コラム『 LEAP OF FAITH 』。
 今週はちょっと趣向を変えて点数を増やすと共に無駄口多めでお届けします。

 まずラインナップはこんな感じ。

BLACKWOOD #1 (DARK HORSE)

 魔法学校を舞台に4人の少年少女が寮長の呪いやらチンパンジーなミイラやらをやり過ごしながら学園生活を送るうち、現代に復活した古の邪悪な存在と対決するという、何だかハリポタなホラーファンタジー。
 
 ホラーはともかく、この手のファンタジーにあんま興味がないので普段なら買わないのだけれど、本作を担当するライターの Evan Dorkin は同じ DARK HORSE から刊行されている『 BEASTS OF BURDEN 』シリーズが結構話題になっていて彼には前々から興味があったので手に取ってみようかと思っている次第。
  Veronica & Andy Fish のカバーもいい感じにゴシックな趣があって惹かれる。

MAN OF STEEL #1 (DC)

 マーベルで一時代を築いた Brian Michael Bendis 。そんな彼の DC 移籍デビュー作となる本作は今後の『 SUPERMAN 』『 ACTION COMICS 』の方向性を大きく決定づけるという全6冊の週刊ミニシリーズ

 具体的なあらすじははっきり明かされていないものの、先日発売された『 DC NATION #0 』に登場したクリプトン人ハンターのロゴル・ザーとの対決が中心になる模様。また『 ACTION COMICS SPECIAL #1 』において仄めかされたロイス・レーンの失踪(?)の謎についてもここで明かされるとか。

 正直なところマーベルで散々やらかした後だけに Bendis のライティングに不安がないわけではない(というか Bendis はストリート系が一番合うのに何故スーパーマンなんだ……)
 ただ一方でインタビューなどを見る限り若き日の反省を活かす旨の発言をしていたり、これまでのスーパーマン関連コミックを大量に読み込んでいることを明かしており、しっかり勉強しているクリエイターには甘い私にしてみれば信じてみたい気持ちも。

SUPERSONS DYNOMUTT SPECIAL #1 他(DC)

 DCスーパーヒーロー達とハンナ・バーベラ系キャラクターが共演するラインナップ。組み合わせは上に挙げた『 SUPERSONS / DYNOMUTT 』の他『 AQUAMAN / JABBERJAW 』『 BLACK LIGHTNING / HONG KONG PHOOEY 』『 FLASH / SPEED BUGGY 』(フラッシュはウォーリー・ウェストのキッドフラッシュ)となる模様。

 こういうイミフなクロス・オーバーに本気で著名クリエイター当ててくる DC 、そこにシビれるあこがれるゥ。

 全部は手に入れないけれど、 Bryan Hill がライティングを担当している『 BLACK LIGHTNING / HONG KONG PHOOEY 』とかは気になるかな。

AMAZING SPIDER-MAN #800 (MARVEL)

 10年近くスパイダーマンのメイン・ライターを務めてきた Dan Slott による連載のフィナーレを飾る記念号。
 例のごとく読者の足元を見る$10ではあるものの、別クリエイターによる本筋とはまるで関係ない(そんなもん含めるんだったらページ減らして値段下げろな)オカズ系短編は含まれず、終始一貫してスパイダーマンとノーマン・オズボーン=レッドゴブリンとの一騎打ちが描かれる模様。
 プレビューを見ると本号からブラックコスチュームを着るようなので、あるいは先日発表された新イベント『 SPIDERGEDDON 』に繋がる要素もあるのかも。

 正直、内容的なこととか値段的なこととか色々思うところはある。

INFINITY COUNTDOWN: CAPTAIN MARVEL #1 (MARVEL)

 今夏刊行予定のイベント『 INFINITY WAR 』のプロローグ的内容のスピンオフミニシリーズ(『 HUNT FOR WOLVERINE 』といい、最近この手のミニシリーズ多いな)。
 リアリティ・ストーンを手に入れたキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースが時空を超えて歴代キャプテン・マーベルを始めとした様々な”マーベル”系ヒーローと共演、インフィニティ・ストーンの本質に迫るような内容になるとか。

 プレビューで DC のグリーン・ランタンっぽい指輪をはめたキャプテン・マーベルが登場しているとかで早くもちょっとしたクロス・オーバーが話題になっている本作。
 カバーに描かれている歴代マーベル達はどうやらパラレルワールドの存在みたいだが、何にせよマー=ヴェルモニカ・ランボーの活躍が見られるのは嬉しいかも。

2021 LOST CHILDREN #1 (TITAN)

 強力な異能者によって支配されてしまったデトロイトの街を取り戻すため、特殊能力を持つ4人の子供達が立ち向かう。ただし彼らは能力を使う度に年齢を重ね……という内容のオリジナル作品。
 シノプシス(宣伝文)を見る限りだと『アキラ』『攻殻機動隊』といった日本の漫画に X-MEN『 ESCAPE FROM NEW YORK (邦題は『ニューヨーク1997』)』など好きな人は好きなネタをたっぷり詰め込んだような作風になる模様。

  James Stokoe によるカバーが格好良くて気になるものの、値段は$6と若干割高なのが気になるかも。

JUDGE DREDD: UNDER SIEGE #1 (IDW)

 現在 DC で『 THE FLINTSTONES 』などハンナ・バーベラ系作品のリバイバルを中心に手がけ人気急上昇中のライター Mark Russell がジャッジ・ドレッドのライティングに挑戦。
 音信が途絶えた区画の捜査にやって来たドレッドと相棒のビーニィ。だが捜査を進めるうち、彼らはメガ・シティ・ワンに対する反乱を計画しているミュータント一派の陰謀に気付く。
 
  Russell はダークなユーモアが持ち味なところがあるので、ドレッドとも相性が良さそう。
 アーティストの Max Dunbar ってどこかで聞いたことがあるのだかれど過去作見てもピンとこないな……。 SNS なんかで見る限りでは結構好みの絵柄。

LAST SIEGE #1 (IMAGE)

 ヤングアダルト向けのコミックを多く手がける Landry Q. Walker によるオリジナル作は、未だ幼き少女王に反乱を起こした兵達によって制圧された城に謎の男がやって来るという時代物。

 最近よくある「ゲーム・オブ・スローンズ + ◯◯」系作品。個人的にはむしろ「〇〇」の部分に入るスパゲッティ・ウェスタン要素に惹かれる。


以上、今週のピックアップでした。気になるコミックがあれば是非手に取ってみるべし!