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キャラクター名鑑: SKRULL KILL KREW (MARVEL)


Skrull Kill Krew (1995) #4 (of 5)

 つい先程レビューを挙げたスクラル・キル・クルー。折角なのでもう少しチームについて解説してみようかと。


PUBLICATION

 スクラル・キル・クルーを最初に生み出したのは、この頃まだ名物ライターコンビとして知られていた Grant Morrison と Mark Millar 、それにアーティストの Brendan McCarthy (『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』とかの人)と Steve Yeowell 。アートに関しては McCarthy がオリジナルのキャラデザインを手がけ、実際の作画は Yeowell が担当した。

 当時の Grant Morrison はスーパーヒーローのフォーマットを別ジャンルのコンセプトに適用する手法を多用しており、 SKK もバイカーギャングに着想を得ている。 
 またオリジナルシリーズが刊行された当時話題だった狂牛病もモチーフにしており、人種差別などに言及する社会風刺的な側面も併せ持つ。


ORIGIN

  FANTASTIC FOUR#2 で初登場した変身型異星人スクラル。リード・リチャーズの作戦により艦隊を退けられ地球に残された3人のスパイは、リードの発案で催眠術を施され、牛の姿に変身して牧場で生涯を全うすることに。

 その後、クリー/スクラル戦争が勃発すると催眠が解けた彼らも戦線に復帰するも結局アベンジャーズに敗北、軍に拘束され再び牛の姿になる。
 だがそこで(何を考えたのか)軍は彼らをそのままと畜場へ搬送。殺害し、ハンバーガー用のお肉に加工してしまう。

 やがて市場に出回ったスクラルのパテはファストフード店を経由して未来あるアメリカン・ティーネイジャー達のお腹の中へ。スクラルバーガーを食した彼らはエイリアンのウイルスに脳を侵されてしまうものの、代わりに変身能力と変装したスクラル人を見破る能力を手に入れる。

 そんなスクラルと地球人のハイブリッドとなってしまった者達の1人、ライダーは数多くのスクラルが地球に潜入して侵略の機会を窺っていることを知ると、スクラル抹殺集団”スクラル・キル・クルー”を結成。各地のスクラル人を殲滅するべく今日もバイクを乗り回す。


MEMBERS


Skrull Kill Krew (2009) #4 (of 5)


ライダー

 チームの創設者でありリーダー。スクラルには基本容赦なく、腕を銃の形に変形させて攻撃する。皮肉屋で挑発的な言動も多いが、思慮深く仲間のことも大切に思っている。
 2009年の新シリーズでは自らの肉体が完全にスクラル化していると知り困惑。地球で生まれ育ったスクラル人が必ずしも侵略を企てているのではないということも知り、自分含めたチームの今後に苦悩する。
 無法者だが政府ともある程度通じているようで、 S.H.I.E.L.D. のニック・フューリーから目を付けられていたり、シークレット・インベージョン後のノーマン・オズボーンと一時協力関係にあったりした。
  Morrison と Yeowell による別作品 INVISIBLES に登場するキング・モブとシルエットがそっくり。

ムーンストンプ

 チームの2人目。白人至上主義のネオナチだったが、黒人よりもスクラルの方が嫌いなためアフリカ系のライダーと行動を共にしている。脳が侵されるに従って深層意識の影響か、肌が徐々に黒くなっており、2009年の新シリーズでは完全な黒人となる。
 戦闘では自らの肉体から生み出した工具用ハンマーを用いることを好み、ソーのムジョルニアみたいに投げても戻ってくるなど自由に操作できる。


ダイス

 おそらくチームの中では最も常識人な好青年。サーフィン中に溺れたことがきっかけで能力が開花するも、当初は思うように変身できなかった。だがその後スクラルに占領された街を訪れた際、額にスロットが出現した人間カジノ・スロットとなり、大きな力を発揮した。

 2009年の新シリーズでは完全にスクラルの体となってしまったことをメンバーの中でいちはやく受け入れて悟りを開き、飛行能力なども使えるチーム随一の能力者となった。


ライオット

 明るい性格をしたニューヨーカー・ガール。獰猛なクリーチャーに変身して戦うことが多い。
 他のメンバーが脳をウイルスに侵され脱落する中、シークレット・インベージョンの時までライダーの傍で戦い続けた。
 インベージョンの後は彼女も死亡したかと思われていたが、他のメンバーに先立ちいちはやく復活。当初こそクリーチャーの姿から人間形態に戻ることができなかったものの、徐々に変身能力を取り戻す。


キャットウォーク
 
 元世界的なトップモデル。主にライオンのような容姿になって戦う。
 高飛車な性格で当初は他のメンバー、特にライダーと反目することも多かったが、やがて彼とは恋愛関係に。


3-D マン(デルロイ・ギャレット)

 シークレット・インベージョン時にライダー達と知り合ったことがきっかけでチーム入りした新メンバー。
 他のメンバー同様スクラルを見分けられるが、彼はスクラルバーガーを食べたわけではなく、スクラル人に拐かされて能力を得た先代から力を受け継いだ。
 チームの中では最もヒーロー然としているものの(そのこともあってか)チームには溶け込めていない。2009年のシリーズではベンチ入りしておりほぼ出番なし。


RECOMMENDATION

SKRULLS MUST DIE!: THE COMPLETE SUKRULL KILL KREW


Skrulls Must Die! - The Complete Skrull Kill Krew

まあこれ1択ですな。オリジナルシリーズ読んでないと2009年も話通じないし。合本1冊で値段もそれほど高くないので比較的お求めやすいかも。



オリジナルシリーズのレビューはこちらから

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