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MCU最新作『エターナルズ』とは?基礎知識から予想まで徹底解説!


Eternals (2006-2007) #1 (of 7)(第3シリーズ)

 海外メディアによると、マーベル・スタジオのトップ、ケヴィン・ファイギMCU最新作として『ETERNALS』が製作初期段階にあることを認めたという。

www.cbr.com
記事はCBRより。

 そこで今回はこの”エターナルズ”と呼ばれる存在がいかなる種族なのか、公開される映画への展望と合わせて解説したい。

1.”エターナルズ”とは?


Eternals: To Slay A God: v. 1 (Eternals (2008-2009))(第4シリーズ)

 エターナルズとは、宇宙の原初的存在であるセレスシャルズによって生み出された超人種族のことである。

 地球で人類に進化を引き起こす実験をする過程で生まれた彼らは不死に近い寿命を持ち、さらに飛行、熱線、テレパシーといった様々な力を発揮することができる。
 生みの親であるセレスシャルズが去る際に地球と人類の守護者となるよう命じられた彼らは、同じ実験の過程で生まれたもう1つの種族デヴィアンツなどの脅威に立ち向かう。
 内紛などの影響で現在エターナルズは宇宙のあちこちに散らばっているが、地球に残って人類の一員として生きている者も少なくない。

 現在のMCU内では今度の『インフィニティ・ウォー』でアベンジャーズと戦うサノスがこのエターナルズの1人として数えられる。
 ちなみに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』に登場したエゴはセレスシャルズの1人。

2.出版の経緯

 ファンタスティック・フォーアベンジャーズの生みの親であるクリエイター、ジャック・カービィ。1970年代に一時マーベルを離れた彼はライバル社の DC で宇宙を舞台に”ニュー・ゴッズ”と呼ばれる超人的種族を作り出した(ダークサイドやミスター・ミラクルなど)。


Fourth World by Jack Kirby Omnibus

『 FOURTH WORLD 』と称されたこのサーガはカービィによる現代神話ともいうべき世界観だったものの、あまりに時代を先取りしていた内容は当時の読者に受け入れられず、DCは話半ばでの打ち切りを余儀なくされる(後に完結編が作られた)。

 やがてマーベルに戻ってきたカービィがこの世界観を再び描こうと試みて1976年に世へ送り出したのが『 ETERNALS 』というシリーズだ。


Eternals (1976-1978) #1(第1シリーズ)

 残念ながらこちらも19号(+年誌1冊)で打ち切られてしまったが、エターナルズ自体はマーベル・ユニバースの世界観で重要な位置を占めるようになったのである。

3.映画の内容はどうなる?

 原作コミックでエターナルズを取り扱った代表的な作品は上記カービィによる最初のシリーズ、そして2006年にニール・ゲイマンとジョン・ロミータ Jr. が手がけた第3シリーズだ。


Eternals By Neil Gaiman (Eternals (2006-2007))

 エターナルズの設定を再構築する試みとして始まった後者は、何者かの手により記憶を消されていたエターナルズの1人イカリスが再び人類の守護者として新たな脅威に立ち向かう姿を描いており、映画はこちらを原案として採用するのではないかと目されている。

 一方で、他にもアベンジャーズと関係が深いセルシにスポットライトが当てられるという話もありまだ情報が錯綜している状態だ。今後の動向に注目したい。


 広がりを見せ続けるMCU。その最新作『 ETERNALS 』に今から期待が膨らんでしまう。