VISUAL BULLETS ー今日もアメコミ三昧ー

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LEAP OF FAITH: 2018年7月号 DC編

 はい、これも新しく試してみようと思う月刊コラム、題して『 LEAP OF FAITH 』。
  DC 、マーベルなど各出版社が毎月出す3ヶ月後の刊行予定リスト(” Solicitation ”などと呼ばれる)を眺めて、その中からこれはと思うものをいくつかピックアップ、独断と偏見と少しばかりの経験で期待や予想なんかを語ってみるつもり。
 
 そんなこのコラムの初回を飾るのは2018年7月発売する予定の DC コミックス。結婚式に新クリエイター陣に新チームに…と中々豪華な月になりそうだ。

 まず以下の CBR へのリンクから一覧をどうぞ(公式はやや見辛かったので悪しからず)。

www.cbr.com

BATMAN #50 - 51 & CATWOMAN #1

 遂にゴールインしたコウモリとネコ。今回はどうやら本当に結ばれるようでまずはおめでたい。マーベルもコロッサスとキティ・プライドをゴールインさせるようだし、最近はスーパーヒーローも家庭を持つのがトレンドになっているらしい。

 これに併せ、新妻キャットウーマンの新シリーズも開始。ゲスト以外では初めてバットマン系タイトルを担当する女性アーティストとなった Joelle Jones がライティングとアートを共に担当する。
 セリーナのソロタイトルはこれまで何度も刊行されてきたが、クオリティのムラが大きくて中々人気が定着しない。Jonesはライターとしてもダーク・ホースの LADY KILLER シリーズなどでそれなりに良い評価を受けており、本作も成功に導けるか期待が高まる。

SUPERMAN #1 & ACTION COMICS #1001

 ミニシリーズ MAN OF STEEL を終え、今月から本格的に始まる元マーベル筆頭ライター Brian Michael Bendis のスーパーマン新ストーリー。ネガティブゾーンに落っこちたメトロポリスの街を引きずり上げるとか。
  Bendis は同じ鋼の男にしてもルーク・ケイジみたいな地に足の着いたキャラクターの方が上手く描ける印象がある一方、クラーク・ケントの新聞記者という職業を鑑みると全く悪い選択肢とも思えない。
 これに関しては実際手にとってみるまで本当にどうなるかわからない。

JUSTICE LEAGUE DARK #1

 『ノージャスティス』を経て新たに生まれた、ワンダーウーマン率いるオカルト専門チーム。『ダークナイツ:メタル』で大活躍だったディテクティブ・チンプの他、ザターナ、スワンプ・シング、マンバットといった面々が参加。
 面子は悪くないと思うが、あらすじはいまいちピンとこないので保留かも。
  DC のオカルト界隈はまだまだ掘り下げられると思うので是非とも盛り上げて貰いたいところ。

JUSTICE LEAGUE ODYSSEY #1

  Stjepan Sejic が描くスターファイアとダークサイド。他に何がいる?

DETECTIVE COMICS #984 - 985

 あらすじを見る限りだとバットマンがブラック・ライトニングらと共に心理操作系ヴィランを相手にする内容になるみたい。
 海外の読者の間では OUTSIDERS の新シリーズを控えた布石ではないかと言われており、ドラマも好調なブラック・ライトニングや、異色の元バット・ガール カサンドラ・ケインなどファンが活躍の場を求めていることを考えると十分ありえる。
 ブレイニアックも何やら絡む模様でやや興味を唆られる。
 ライター Bryan Hill に関しては MICHAEL CRAY で結構イケるとわかったのであるいは手に取るかも。

GREEN LANTERNS #50 - 51

 今まで ACTION COMICS のライターだった Dan Jurgens が(ゲスト?)ライターとして参加。このルーキー GL 2人組はきっかけさえあればカイルやジョンのように多くのファンを獲得できると思うので頑張って欲しいところ。 Jurgens は過去にもブースターゴールドなどの人気を押し上げた実績があるのであるいは…?

HAWKMAN #2

 これまた『ダークナイツ:メタル』で DC ユニバースに本格復帰したホークマン。 Bryan Hitch のカバーを見る限り、デザインも NEW52 以前に戻ったようなので好印象。
 ライターの Robert Venditti は以前 VALIANT の X-O MANOWAR を成功させているのであの感じをホークマンに適用させられれば十分イケるかと。結構期待してる作品。

JUSTICE LEAGUE #3 - 4

 カラーランタンのラインナップに新たな色ウルトラヴァイオレット(紫外線)が追加。まずはバッテリーチャージの詩篇が気になるところですね。
 変化球な内容に不安を覚える人も少なくないようだけど Scott Snyder は一見みょうちくりんな要素でも説得力を持たせられる手腕の持ち主なのであまり心配はしていない。

PLASTIC MAN #2

 
 何年も前から話には上っていた Gail Simone によるプラスチックマン。プラスチックマンはその出で立ちや能力から道化役という印象が強いかもしれないが、一応元ギャングのメンバーというダークな面も兼ね備えたヒーロー。 SECRET SIX などで善悪のグレーゾーンにいるキャラクター達を見事に描ききった彼女がプラスチックマンをどう描くのか注目したい。

TEEN TITANS #20 & TITANS #23

 これまた『ノージャスティス』を経ての新体制。
 ティーン・タイタンズの方はダミアン、ウォーリー、レッド・アローの他、新たにラウンドハウスやジンといった新キャラ、それにロボの娘とやらを迎える。ライターである Adam Glass に関しては名前こそ見たことあるものの、作品を読んだことはないためちょっと未知数。
 カバーを見る限りはアップビートな感じになるのだろうか。
 
 一方、 TITANS は『ノージャスティス』や色々変化をもたらすというTT#20からダイレクトに影響を受ける模様。ナイトウィングを筆頭にレイブン、ビースト・ボーイ、ミス・マーシャン、ドナ・トロイ、スティール、それにもう1人(?ジェリコではないみたい)というメンバー編成。『ノージャスティス』で拡散したウイルス被害に立ち向かう内容になるみたい。

 どちらのチームもメンバー編成に関してファンの間では賛否両論らしく、当面はどう定着させるかが課題となりそう。

WONDER WOMAN #50 - 51

 #50では新たな神々が登場する他、#51ではゲストライターとして JLA などの Steve Orlando を迎える。正直、現在のワンダーウーマンは DC のビッグプレイヤーな筈なのにいまいち盛り上がりに欠けて勿体ない。現在勢いのある Orlando が新たな息吹を与えられるか注目したいところ。

NEW AGE OF HEROES

 去年の暮れから今年にかけて小分けに刊行されてきた『ニューエイジオブヒーローズ』のラインナップがようやく出揃った。既に出ている作品は早くも明暗が分かれている模様だが、今後アーティストの交代なども予定されているし、最近の DC は人気が芳しくないタイトルでもそれなりに長い目で見守ってくれるようなので、まだ挽回のチャンスはあるかと。
 ネットでのやり取りを見ていると SIDEWAYS と DAMAGE が意外な高評価を得ているのが興味深い。



…と、まあ。 YOUNG ANIMAL とか合本のこととかもう少し書きたいところだけど、取り敢えず最初なので今回はこのへんで。

取り敢えず数日内に出るであろう MARVEL や IMAGE の近刊情報を取り扱いつつ、このコラムを今後も継続するか決めていきたいと思うんでよろしくお願いしまーす!